二百五十六話 ページ4
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ある日の木ノ葉の朝。
イタチは任務のため、木ノ葉の里の道を歩いていた。
そんなイタチの視界に壁に背を預ける女性が目に入る。
黒の着物に銀の刺繍が入った服を着たその女性はイタチに気づくと微笑んで片手を上げて挨拶する。
鼬「Aさん。どうして...」
A「野暮用さ」
そう言って笑うAの姿を久し振りに見て、イタチはなんだか安心した。
最後の会ったのは何年前だろうか。
どれだけたっても、この人は変わらない。
イタチはそう思いった。
久し振りに会ったのだからもっと話したいところだったが、そういう訳にもいかない。
イタチには任務があるのだから。
鼬「もっと話をしたいところなのですが、任務がありまして」
A「そうか...それは残念だ」
少し残念そうに笑うAにイタチは少し申し訳なくなる。
「すいません」と謝罪を入れてからイタチはAの横を通り過ぎようとした。
A「何か隠しているな...？」
突然のAの言葉にイタチはその場で止まる。
お互いに背を向けあったまま少し沈黙した。
イタチはゆっくりと振り返り、「隠してなんかいませんよ」と言う。
だが、内心イタチはそんな否定の言葉などAに通用しないことを察する。
どんなに隠したって、見抜かれてしまうことを昔の経験で分かっていた。
だがそてでも、イタチは簡単に口を割るわけにはいかない理由がある。
そんなイタチの言葉を聞いてAは背を向けたままふうと息を吐いた。
A「そうか、私の勘違いだな。あぁ、恥ずかしい」
相変わらず背を向けたままAはそう言って笑ってみせる。
イタチは少しあっけにとられ、緊張して少し硬くした身体の力を抜いた。
てっきり...
A「てっきりもっと聞き出そうとするかと思ったか？」
図星を突かれて少し顔を渋くするイタチ。
その様子が背中からでも分かったのかAはまた笑った。
A「何も聞かずに信じるさ。それがお前の選んだ道だろう...？」
そう言ったAは顔だけこちらに向けてニッと笑ってみせる。
「じゃあな」と片手を上げて去っていくAの背を眺めるイタチ。
「ありがとうございます」
少し笑ってイタチはAの背に声を掛けた。
答えるように片手を振るA。
去るAの顔は少し悲しそうだ。
そしてその夜、うちは一族に悲劇が襲った...
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ゆずっきー(プロフ) - もう２年も経ってんのかぁ…。とりあえず頑張ってください！ (2020年9月6日 11時) (
レス) id: 637f23fc7b (このIDを非表示/違反報告)
Ｍ．Ｆ(プロフ) - 華さん» ありがとうございます！！！ものっすごいのんびりですけど頑張ります！ (2019年2月17日 8時) (レス) id: 805f8bcdae (このIDを非表示/違反報告)
Ｍ．Ｆ(プロフ) - 船長さん» (-ω-;)ウーン。落ちはなしにする予定なんですけど…考えておきます (2019年2月17日 8時) (レス) id: 805f8bcdae (このIDを非表示/違反報告)
華 - とても面白かったです！ いろいろ大変だと思いますが、これからも頑張ってください！応援しています！ (2018年12月13日 18時) (レス) id: 6998a44ad0 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - 落ちをマダラにしてくれませんか？マダラが大好きすぎるのでできたらお願いします (2018年4月5日 16時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこと | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org／u.php／hp／motyo
作成日時：2017年4月11日 23時
