二百六十六話 ページ14
.
ただ涙を流し続けるナルト。
そんなナルトを誰かが呼んだ。
ナルトが声のする方に顔を向けるとそこにはイルカがズボンのポケットに手を突っ込んで立っていた。
ナルトは急いで流れる涙を拭う。
そんなナルトの隣に少し間を開けてイルカが座った。
イル「...自来也様のことは聞いたよ」
イルカの言葉の後に少しの沈黙が流れる。
ナルトの顔には涙の跡があった。
ナ「オレのこと...ずっと見てて欲しかった...」
ナルトが静かに口を開いた。
イルカはそれを黙って聞いている。
ナ「オレが火影になるとこ見ててもらいたかったのに...エ. ロ仙人にはかっこわりーとこばっかしか見せられなくて...オレってば...」
イル「自来也様はお前のことをいつも褒めていたよ。自分の孫のようだといつも鼻高々に話してくださった」
イルカがそう言うとナルトは俯いていた顔を上げてイルカを見る。
イル「お前が自分の意志を継ぐ存在だと信じていた。いずれ立派な火影にナルト信じて疑ってなかった」
イルカから聞かされる初めて聞く自来也がナルトに対して思っていた気持ち。
それをきいたナルトは少し目を見開いた。
イル「自来也様はお前をずっと見てるさ...今だってどこからかな。あの人はお前が落ち込んでるの見ても褒めてはくれないぞ。だから...」
そう言っているかはベンチから立ち上がる。
そしてナルトの持つアイスを手に取った。
イル「今まで通りの褒めてもらえるようなお前でいればいい。いつまでも落ち込んでんな!」
ナ「!」
イル「お前はあの三忍自来也様が認めた優秀な弟子なんだからな」
そう言ってイルカはナルトに笑いかけ、持っているアイスを二つに割った。
ナルトは少し呆然とイルカを見るが、すぐに口元に笑みを見せる。
そしてイルカから二つのアイスの内の一つを差し出され、それを受け取った。
ナ「ありがと...イルカ先生」
イルカとアイスを食べながらナルトが静かにそう言った。
.
37人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆずっきー(プロフ) - もう2年も経ってんのかぁ…。とりあえず頑張ってください! (2020年9月6日 11時) (レス) id: 637f23fc7b (このIDを非表示/違反報告)
M.F(プロフ) - 華さん» ありがとうございます!!!ものっすごいのんびりですけど頑張ります! (2019年2月17日 8時) (レス) id: 805f8bcdae (このIDを非表示/違反報告)
M.F(プロフ) - 船長さん» (-ω-;)ウーン。落ちはなしにする予定なんですけど…考えておきます (2019年2月17日 8時) (レス) id: 805f8bcdae (このIDを非表示/違反報告)
華 - とても面白かったです! いろいろ大変だと思いますが、これからも頑張ってください!応援しています! (2018年12月13日 18時) (レス) id: 6998a44ad0 (このIDを非表示/違反報告)
船長 - 落ちをマダラにしてくれませんか?マダラが大好きすぎるのでできたらお願いします (2018年4月5日 16時) (レス) id: 8b9f7d7cc1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みこと | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/motyo
作成日時:2017年4月11日 23時