六十六話 ページ9
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数十分後...
Aは木陰で本を読んでいた。
自然に呑気に...本を読んでいた。
その姿には緊張感がまるでない。試験中とは思えない自然体だ。
カ「こんなところにいたの...」
カカシが座っているAを見下ろす形で前に立った。
Aは本から目線を上げてカカシを見た。
そして本を閉じてしまいながら立ち上がる。
A「ダメでしたか?」
カ「いや、ダメじゃないよ。それよりも来なくていいの?」
時間無くなるよと言うカカシ。
Aは首を横に振った。
A「僕の実力じゃ無理ですよ。やるなら他の三人の協力が必要です」
三人の頭にはそんな考えありませんけどと苦笑したA。
カ「そりゃそうでしょ。鈴は三つしかないんだから」
A「普通は喧嘩なんてしませんよ。任務なんですし、私情挟んだらそれこそダメですよ。それに忍者は少数精鋭での行動が基本。一人で奪還任務に挑むなんて無謀に決まってます」
そして試験でそんな忍の基本を無視するようなことをするはずがない。
淡々と語るAにカカシは舌をまく。
カ「ま、試験の意味がわかっても実力は見なきゃいけないしね」
ほらというカカシにAは小さくため息をついた。
カ「何?来ないの??」
A「さっきも言いましたけど実力派じゃないんですよ僕。どっちかというと裏方っていうか...」
ぶつぶつと言うA。
その様子を見たカカシはならこっちからといって手裏剣を飛ばす。
Aは向かってくる手裏剣を見て動かない。
カカシは少し焦る。手裏剣はAの目の前にきていると言うのにAは表情を変えない。
もう少しで当たるというところでAが動いた。
最小限の動きで手裏剣をよける。
A「面倒だなぁ...とっても面倒。戦いなんて嫌だなぁ...普通に安全が一番いいんだ...」
そう思いませんかとAは見えている口元の口角をあげる。
カカシは何も答えない。
ポーカーフェイスで顔には出ていないが、Aのさっきの動きに驚いていた。
A「で、本当にやらなきゃいけませんか?」
首を傾げて聞くAの言葉にカカシの意識が戻ってきた。
カ「いや、いいよ。実力はわかったし」
カカシの言葉の後に十二時を告げるアラームが鳴った。
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五十嵐藍(プロフ) - M.Fさん» コメントレスありがとうございます!!頑張ってください!!応援しています!!(=^ェ^=) (2016年3月18日 13時) (レス) id: 7dadf02be3 (このIDを非表示/違反報告)
M.F(プロフ) - 五十嵐藍さん» レスが遅くなりすいません(´・_・`)読んでいただきありがとうございます!!更新頑張ります(≧∇≦) (2016年3月18日 8時) (レス) id: 1f5def0ab0 (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐藍(プロフ) - 初めまして、五十嵐藍ですを!!作品見ましたを!!すべてを知る者第一章創成期、第二章 自来也 ミナトとの出会い、第三章 ナルトとの出会い これから、この物語が、どうなっていくのか楽しみです!!大変だと思うほど更新ファイト〜だを!! (2016年2月24日 0時) (レス) id: 7dadf02be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:M.F | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/motyo
作成日時:2016年2月11日 15時