投手交代 ページ5
試合はAの読みそのものだった。
バックホームでもカバーに回らない、投球はさらに力が入りボールの連続。
序盤と同じ人物とは思えないほどの変わりようだった。
とここで
片岡「タイム！」
ベンチが動きだす。
片岡「投手交代！」
降谷の表情が強張る。
ベンチが送り込んだ投手は
沢村「しゃす！」
沢村だった。
『状況をよく整理しておいて。1アウト2塁カウント2-0。ファーストストライク狙ってくる』
沢村はAの言葉に頷くとグラウンドに礼をしてマウンドに向かって走った。
『金丸！暁のアイシング手伝ってあげて！』
金丸「あ、はい！」
Aは強引に連れて帰された降谷を受け取ると金丸にバトンタッチ。すぐさまスコアに戻る。
降谷「A先輩...」
『ん？』
静かに降谷が口を開いた。
降谷「すみません。先輩の教え通りに...出来ませんでした」
『何言ってんの！逆にこの雨の中良く投げてくれたわ。あとは栄純とノリに任せてあげて』
降谷「...はい」
体は大きいのに...なんて思いながら小さく笑うとマウンドに立つ沢村に視線を戻す。
『さぁ、ずっと準備してきたのよ。しっかり投げ抜きなさい栄純』
沢村がセットモーションに入る。全身脱力した時の表情は側から見たらただの笑い顔。
しかし本人にとっては最高の投球バランス。
帝東「！」
沢村によって投げられたのはアウトコースいっぱいのストライク。打者も手が出ない様子だ。
御幸「ナイスボール！」
タイミングの取りづらい投げ方とアウトコース攻め、この２つが合わさることで打者を翻弄する。
『今ある最大の武器だわ』
ベンチ一同が見守る中、沢村は降谷のピンチを苦ともさせない投球で帝東への流れを食い止めた。
「ナイスピッチだこのヤロー！」
「さ〜わ〜む〜ら〜」
「落ち着きすぎて別人みてーだぞ！！」
褒められる沢村。
しかしベンチの中でお馴染みの「おしおしコール」により責められる沢村に変わった。
『ナイスピッチ』
沢村「あざす！」
『相手の状態はどう？』
御幸「向こうはかなりインコースを意識してくれてるしボールも走ってる。このまま投げさせても面白いかもな」
『そっか』
と頷くとネクストにいた倉持に声をかけた。
『次も低め捨てていい。振らせるのが相手の策略だから』
倉持「わかった」
そう返事をすると打席に向かって歩き出した。
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Sum(プロフ) - Yumiさん» ありがとうございます！これからも一ノ瀬ちゃんを応援してあげてください！笑 (2016年2月27日 16時) (
レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
Yumi - 風邪治って良かったです(^^)一ノ瀬ちゃんめっちゃカッコイイし憧れます//// 新作も読みます!! (2016年1月13日 23時) (レス) id: eeb79fd88a (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - 愛梨さん» そう言っていただけて本当に嬉しいですヽ(；▽；)ノ是非これからも読んでいただけたらと思います！ (2016年1月4日 23時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
愛梨(プロフ) - 久しぶりに、占ツク見てみたら続編出てたので、一気読みしちゃいました(●´艸`●) この作品が大好きなので、続きがたのしみです！これからも、頑張って下さい*_ _)♪ (2016年1月4日 22時) (レス) id: a422c79f90 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - さえ*°｡・:＋°さん» 毎回コメントありがとうございます！！精一杯頑張ります！ (2016年1月4日 19時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sum | 作成日時：2016年1月4日 15時
