弱点は? ページ33
『さてと、全員揃った?』
その日の夜、夕食を終えた部員たちを集めミーティングを行った。
『簡潔に言うと王谷は技術より頭を使ってくるわ』
沢村「頭...頭突きってことスか?そんなの反則だ!」
倉持「ヒャッハハハ!バカだなお前!頭を使うってことは頭脳を使うってことだよ!」
沢村「なるほど!日本語って難しいっすね!」
春市「うん。栄純くん黙ってようか」
『...本題に戻っていい?』
Aはノートとパソコンを交互に見比べながら話を続ける。
『おそらく相手のサインまで解読してるかもしれない』
川上「えっ」
『けどそんなことは試合中どうとでもなるわ。問題は若林よ』
御幸「そんなにおっかない奴なのか?」
『あいつの考えはあたしと良く似てるからあたしを若林だと思えばいい』
前園「俺らにお前の頭脳を攻略するのは無理や」
『けど1番はデータに無い球種で攻めてくること』
渡辺「データに無い球?」
『えぇ』
Aはドサっと資料を机の上に広げた。
我ながら膨大な量だと重さでわかる。
『勝つためならばどんな付け焼き刃でも使えるものは使う。必ず試合までに勝てる確率を上げてくるわ』
渡辺「かなりこっちは不利だね」
『そう。だから今王谷の弱点を探しているわ。完璧なチームなんて絶対にない。どこかに付け入る隙は必ずあるはずよ』
Aの言葉に部員たちも「やってやろうぜ」とやる気を出す。
『とりあえず今日のミーティングは終わり!解散していいわよ』
渡辺「A。僕もデータ処理手伝うよ」
康「俺と修二は降谷の方面倒見るわ」
『ありがとう』
部員たちは各自自主練に出て行った。
渡辺「これ全部Aが用意した資料?」
『そうよ』
机に広げられた紙の量からして100枚はゆうに超えている。
渡辺「これは?」
『それは王谷が仕掛けてきそうな試合想定。同じように見えるけど実は全部違う作戦法なの。考えるのかなり大変だったけどね...』
渡辺「時々Aが恐ろしくなるよ...」
『なにそれ』
おかしそうに笑うAにふとナベが頭を撫でてきた。
『!』
渡辺「一緒に弱点見つけようね。その為なら僕はなんだってするから」
『...ええ!』
2人はテレビ画面に食いついた。
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Sum(プロフ) - Yumiさん» ありがとうございます!これからも一ノ瀬ちゃんを応援してあげてください!笑 (2016年2月27日 16時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
Yumi - 風邪治って良かったです(^^)一ノ瀬ちゃんめっちゃカッコイイし憧れます//// 新作も読みます!! (2016年1月13日 23時) (レス) id: eeb79fd88a (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - 愛梨さん» そう言っていただけて本当に嬉しいですヽ(;▽;)ノ是非これからも読んでいただけたらと思います! (2016年1月4日 23時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
愛梨(プロフ) - 久しぶりに、占ツク見てみたら続編出てたので、一気読みしちゃいました(●´艸`●) この作品が大好きなので、続きがたのしみです!これからも、頑張って下さい*_ _)♪ (2016年1月4日 22時) (レス) id: a422c79f90 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - さえ*°。・:+°さん» 毎回コメントありがとうございます!!精一杯頑張ります! (2016年1月4日 19時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sum | 作成日時:2016年1月4日 15時