4曲目 ページ5
その後の事は記憶になかった。
このジャッジメントはレオが『おれが負けたらKnightsを辞める、おれが勝てばKnightsを解散させる』との事。
私が後に知ったのは赤髪くんとレオが楽しんで歌い踊っていること、そしてレオがKnightsに完全復帰した事。
私はステージを途中から見るのをやめ、思い入れのある”とある教室”へと向かった。
「やっぱり...ステージは怖いよ」
真っ暗な部屋、ひとつの棺桶、私はそこに手をそっと置く。
「ねぇレイに会いたいよ」
ポツリと私が零したのは愛しい愛した人の名前。
途中で私は逃げたんだ、怖くてアイドルから逃げた。
あの日の光景が脳裏から離れない
楽しい去年のたった数日の五人との思い出をそしてその後の悲劇を
「んぅ……？なつかしい声がするのう...」
「……え？」
棺桶が少し開き赤い瞳が眠たそうに私を見つめた
「おぉ……これは夢かの、Aがおるわい」
完全に棺桶が開き姿が現れる。
凄く見覚えのある髪と赤い瞳
去年私がずっとずっと追いかけてた人物、憧れの人
だけど当時とは何かが違う。知ってるのにこの人は誰？と疑問になる。
「え、レイ？」
「A久しぶりじゃのう、元気にしておったか？」
「け……」
「け？」
「ケイちゃん！！！！御札！御札持ってきて！レイがおじいちゃんの霊に取り憑かれてる！！」
「はぇ？！」
私は慌てて音楽室から走った。
天祥院英智がステージに居たんだ、絶対に彼はいる。
私は全力で蓮巳敬人、ケイちゃんの元へと走った。
「ケ、ケイちゃん...ｾﾞｪ...御札ちょうだい...ｾﾞｪｾﾞｪ」
「月永先輩なにがあったんですか」
久しぶりに出会った後輩は驚きつつも呆れた様子で私を見た。
「あ、あと久しぶり...ケイちゃん...！そう！レイ！レイが！おじいちゃんの！！」
「とりあえず落ち着け」
ああダメかもしれない久しぶりに出会った元カレがおじいちゃんに取り憑かれてたなんて
私はその場で倒れた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 80人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ルナ | 作成日時：2022年4月16日 6時
