9曲目 ページ11
「ナツメ...寂しかったの？お姉さんが慰めてあげよっか！」
「エッ、ちょっト！やめてヨ！」
「おーおー慌てちゃって変わらないなー！」
「Aねえサン！」
あまりにも可愛い反応を見せてきたので構いたくなる。
慌てて私から離れてナツメは頬をぷくーと膨らませた。
「ねえさん相変わらずからかうの好きだよネ」
「それはナツメが可愛いからだよ。さっきはありがとね」
「別ニ...Aねえさんが居たから驚いたのと嫌がってたかラ」
「優しい子だね〜！」
よしよしとナツメの頭を撫でる。
やめてヨと言いつつもナツメは嬉しそうな顔をしていた。
暫くじゃれてると空からヘリコプターの音が聞こえた
「やぁやぁやぁ！懐かしいお顔があるじゃないですか〜！」
特徴的なこの声。そしてヘリで登場するのは1人しか居ない
「何してるの？！ワタル！｣
「おやおや！ちゃんと覚えてくれているのですね！Aよ！！」
「渉にいさン？！」
「んふーん〜♪今日からAはプロデュース科ですっけ？英智が夏目くんにAを取られた〜って感じで倒れ込んでしまいましたよ？」
ワタルがわざとらしく頭に手をやりやれやれと首を振る。
「あいつが先にAねえさんに酷いことをしたんダ」
そう言ってナツメはふるふると拳を震わせていた。
ナツメ...
「...夏目くん。本当にAのことが大好きですね」
「当たり前でショ！？ねえさんは”
「しーですよ夏目くん。この話はAと私たちの秘密と言いましたよね？他の子たちにAの秘密をバラすわけにはいきません」
ワタルがそう言うとナツメはしゅんと大人しくなり私の手を繋ぐ
「ごめんネ、ねえさん」
「いいんだよナツメ。ワタルも久しぶり！良かった、次々と皆に会えていくよ。あと会えてないのが...」
「宗と奏汰ですね、宗はお人形さんと手芸部の部室に奏汰は噴水に居ると思われますよ？」
「その2人も相変わらずだね」
変わらない事に安心しながら校舎の方へと足を向ける。
「ねえさんボクもついて行くヨ？」
「ありがとう、大丈夫だよナツメ」
「ふふふ、夏目くん本当にAが大好きなんですから」
「師匠...」
「お行きなさいA。あなたがまた
「ねえさんボクのとこにも来てネ、紹介したい子が居るかラ」
2人に見送られ私は手芸部の部室へと向かった
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作者名：ルナ | 作成日時：2022年4月16日 6時
