ワンコな黄瀬くんは夫であり2児のパパとなりました【黄瀬涼太】

長女が二人 ページ9

昼間、病室で本を読んでいたら陣痛がきた。
急いで涼太へと連絡がいったが安産祈願のお守りが効いたのか30分以内に産まれた。
「Aっち！」
『涼太…ほら、産まれたぞ。」
「おめでとうございます。元気な女の子ですよ。」
危なっかしい抱っこに琴葉が泣いていたから、看護婦さんに教えて貰っていた。
涼太の腕の中ですやすやと眠る琴葉と泣きじゃくっている涼太。
「ありがとう…琴葉っち…元気に産まれて来てくれてありがとう。」
そう言って泣いている涼太を見るとこっちまで、幸せな気持ちになった。
「Aっちも、元気に産んでくれてありがとう。
そして、お疲れ様。」
額にチュッとリップ音が響いた。
見た目は、涼太そのものでどれだけ涼太の遺伝子強いんだ…と、思ったが顔立ちはかなり良くモデルが出来そうだとも思った。

退院の日には、一番にベルが駆け寄ってきた。
『おめでとう。お姉ちゃん。』
「わふっ！」
くんくんと匂いを嗅いでいた。
赤ちゃん独特の匂いってあるよな…。
ベルも、それに反応しているのだろうか？
久々の我が家に挨拶をする。
『ただいま。涼太。ベル。』
「お帰りなさいっス！Aっち！」
「わんっ！」
靴を脱ぎ、部屋に入ると用意されたベビーベッドに寝かせた。
随分と、大人しい子でそれでも涼太が抱っこしようとすると泣いていて軽くショックを受けていた。
これで、第一声が【パパ】だったらかなりショックを受けると思う。(私が)
そんな我が家の長女二人は揃ってお昼寝をしていた。

娘はやらんっ！！→←思春期になったら…？

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