ワンコな黄瀬くんは夫であり2児のパパとなりました【黄瀬涼太】

思春期になったら…？ ページ8

『なぁ、涼太。ベルって鈴だろ？』
「そうっスねー。」
私のお腹を擦り擦りしている…聞いてるのか、こいつは…。頬擦りまでしてやがる…。
『楽器繋がりで琴はどうかと思ってるんだ。
琴は古来からの楽器で弦も丈夫だ。だから、丈夫な体の子に育つように…そして、家族との繋がりが芽生えるように……【琴葉】』
「琴葉！良いっスね！琴葉！早く俺に会いに来てほしいっス！」
『馬鹿。私に会いに来るんだ。』
「えぇ！？俺っスよね！？琴葉！」
『ん？中から蹴った。』
「ほら！やっぱり、俺だって言ってるんスよ！」
『ただ、煩くて蹴れない私に代わって蹴ったんだろ。』
「そんな事ないっスよね！？琴葉！」
『あ、また蹴った。やっぱり煩いんだろ。』
「えぇ！？酷いっスよー…琴葉〜！」
涼太が抱きつくとお腹の中から蹴っていた。
『今から嫌われてると思春期になったら困りものだな。』
「思春期…。」

ー此処からは黄瀬涼太の妄想ですー

「琴葉ー、そろそろ携帯やめるっス！」
「えー、ってか、パパ足臭いんだけどー。加齢臭ってやつ？」
「え！？足！？」
「お母さん、私の服お父さんのパンツと別々にしてー。」
「ちょ、そんな…！」
『分かった。』

ー妄想終了ー

「Aっちまで便乗しないで！！」
『いや、何がだよ。』
「琴葉っちとパンツ一緒に洗ってね！？」
『妄想でどれだけ嫌われてんだ。』
どんな、妄想してたか少し見てみたい。
『まぁ、夫婦喧嘩しない限りは大丈夫だと思うぞ？』
「俺がAっちと喧嘩する訳ないじゃないスか！」
そう言って、私の腹に抱き付いてまた蹴られていた涼太…。
私の夫は馬鹿だが…凄く優しい。
まぁ、娘が涼太を嫌った時には私に懐くから良しとしよう。

長女が二人→←家の守り神はお姉ちゃんです

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