ワンコな黄瀬くんは夫であり2児のパパとなりました【黄瀬涼太】

生まれ変わっても ページ20

「さて、では依頼の件ですが…。」
『堅苦しい喋り方すんな。』
「よくも、悟り妖怪で脅してくれたなぁ？こちとら、依頼の件山積みって時に…。」
『知らん。こっちも涼太がこれ以上でっち上げの噂されるのは勘弁だ。他の弁護士なんてアテにならんからな。』
「テレビで色々言われてるもんな。お前の旦那。
御愁傷様。」
『涼太は自分より琴葉や琴音の事について言われるのが嫌がってる。まぁ、お前も1児の親なんだから分からんでもないだろ。』
「そりゃあな。でも、こっちも暴力ふるっちまったからなぁ？」
『立件は難しいか？』
「この俺様に出来ない事があるとでも？」
『んじゃ、任せる。相手も弁護士雇うだろうな。』
「フハッ！んなもん、想定内だ。全部潰してやるよ。」
その言葉通り驚くほど簡単に起訴した。
誘拐未遂や名誉毀損罪、傷害罪などで…。
改めて見ると、こいつは凄い。
言葉と言う言葉で相手を操り焦った相手を更に追い詰め聞いてない事まで聞き出す。
こりゃ、当たりたくない弁護士と言うのが分かる。
身の潔白を証明された琴葉と琴音は涼太と寝ていた。
まぁ、まだ騒ぎたい奴には騒がせておけばいい。
私も涼太も同じ考えだ。
三人とベルが眠る写真を撮り黄瀬涼太のブログのアイコンにしておいた。
これで落ち着く日々が来るだろう。
人の噂もなんとやら…本当に時間が経つと涼太の事をテレビではやらなくなった。
だが、琴葉には今後蹴らないで店の人を呼ぶように伝えておいた。
私の変な所が遺伝してしまったようだ…。
琴音にも遺伝していない事を祈りながら、また家族の明るい声が聞こえる方へ走り出した。
これからの明るい未来を家族と共に歩もう。手を繋いで。
私達の永遠の愛と幸せを誓った二つの指輪は今日も輝いていた。
これから、先も幸せな未来を築こう。
永遠に終わらない幸せを。
『なぁ、涼太…私は生まれ変わっても、また出会ってお前と恋をしたい。それは、我儘だと思うか？』
「何、言ってんスか！何度だってAっちを見つけるっス！だから、何度生まれ変わっても俺のお嫁さんになって下さい！」
『あぁ。勿論だ。』
随分先の未来まで誓ってしまったが、これはきっとこれから先の運命もお前と共にあるから。
今度は私から迎えに行くとしよう。

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