ワンコな黄瀬くんは夫であり2児のパパとなりました【黄瀬涼太】

おつかい ページ18

「嫌だー！琴音が行くー！」
困った事になった…。
ハンバーグを作っていた時の事だ。
『ん？牛乳と卵が足りないな…琴葉にでも頼むか…。』
それを聞いていた琴音が行くと言い出した。
琴音はまだ幼稚園の年長だしな…琴葉は小学2年生…どうしたものだ…。
『分かった。じゃあ、二人で行って来い。』
初めてのお○かいみたいになった…。
琴葉は琴葉で嬉しそうだし、まぁいいか…。
一つ心配なのは、姉妹揃ってあの美形だから誘拐されないか親バカかもしれないが不安で仕方ない。
「余ったお金でお菓子買って良い？」
『2人1個ずつな。琴葉、琴音の面倒見てくれ。』
「うん。行ってきます。」
「行ってきまーす！」
さて、デミグラスソースの続きを作るか…。
その頃の琴葉達は…。
「お姉ちゃん、だぁいすき！」
今、この手を掴む私より少し小さめの手の妹。
琴音は私の真似をするのが好きだ。
ベルの散歩も一緒に行ったり常に妹がいる。
そんな、小さな妹を守る役目のお姉ちゃんも良いかな…なんて思っている。
無事に牛乳と卵とお菓子を買って帰ろうとしたら琴音がいない事に気付いた。
すぐに、探すと琴音が知らないおばさんに声をかけられていた。
「ねぇ、おばさんの子供にならない？」
「やっ！」
腕を掴まれていて赤くなっている。
長い付け爪が食い込んでいるのを見て頭に血が上って蹴ってしまった。
手が離れた隙に急いで琴音の手を掴み家に帰るとすぐに鍵を閉めた。
『どうした？』
「っ！」
「「ママぁ！」」
揃いも揃って安心と恐怖から泣き出してしまった。
なんとか、必死に伝えるとママは少し考えた後パパに電話していた。
『もう大丈夫だから。な？琴葉は集団下校一人になるな。もし、なりそうなら電話して呼べ。』
あれが、涼太のファンなら少し厄介な事になるな…。

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