お姉ちゃんの一歩 ページ12
「琴音〜！可愛いっスねぇ。」
次女である琴音にデレデレの涼太。
27で出産して、その日は雪の日で琴葉とは違い長時間かけて出産したのを覚えている。
琴葉は琴音を初めて見る生き物のように恐る恐る頬を突いていた。
『うちは、3姉妹だな。』
「そうっスねぇ。お嫁さんに行く事を考えたら、俺も2人が良いっス！」
『案外、二人とも独身かもな？』
「それは、それで悲しいっス。」
『まぁ、涼太に似てるからすぐに嫁の貰い手は見つかるだろ。』
「それもそれで複雑っスうぅ！！」
『どうしたいんだ。お前は…。』
琴葉も呆れた目で見ていた。
その、雪の日…私は帰って行く涼太と琴葉を見ていたが珍しく琴葉が涼太の腕の中で暴れていた。
「やー！！ママー！！」
「え？え！？どうしたんスか！？琴葉っち。」
涼太が私の方へ連れて来ると服をぎゅっと握った。
「ひっ！ひっ！うぅ…ま、ママ…ママぁ…！」
『どうした？琴葉。』
琴葉を膝の上に乗せて背中を摩る。
「ママ…とられ、ちゃう…やだぁ！！」
そうか…琴音にばっかりで、いきなり側に居る筈の母親(私)が側に居ないと不安になるものなんだな。
琴葉なりに我慢したのだろうが、それが爆発したんだな…。
『大丈夫だ。琴葉は私の子供だから取られたりしない。退院したら、私と一緒にご飯食べてお風呂に入って家族全員で一緒に寝よう。それまで、お姉ちゃんでいてくれるか？』
ぐずりながらも頷いた琴葉はお姉ちゃんとしての一歩を踏み出したのかもしれない。
こんな事があったのは私の一生の思い出の宝物だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かき氷@シロップ(プロフ) - ‡setokano★黄瀬灰崎愛し隊No.0‡さん» 最後まで応援して頂きありがとうございました！何度生まれ変わってもこの二人なら何があってもくっついてほしい！そう思いながら書き上げました！見て頂き本当にありがとうございました！m(__)m (2017年5月17日 19時) (
レス) id: b94c961c3a (このIDを非表示/違反報告)
‡setokano★黄瀬灰崎愛し隊No.0‡(プロフ) - 完結、おめでとうございます..！！ついに終わってしまった..そう思うと少し寂しいですw出来ることならずっと見ていたかったですwお疲れ様でした！！ (2017年5月17日 18時) (携帯から) (レス) id: 20e66ae414 (このIDを非表示/違反報告)
かき氷@シロップ(プロフ) - ‡setokano★黄瀬灰崎愛し隊No.0‡さん» いつも、応援ありがとうございます！(o^^o)ベルちゃんは黄瀬のワンコ弄りをする為のキャラです(笑)相変わらずの黄瀬のワンコな性格と愛妻家な日常を楽しんで頂けたらと思っております！(*ﾟ∀ﾟ*) (2017年4月18日 21時) (レス) id: b94c961c3a (このIDを非表示/違反報告)
‡setokano★黄瀬灰崎愛し隊No.0‡(プロフ) - 夫婦&子育て編突入おめでとうございます！！相変わらずワンコで可愛い黄瀬に癒される..！ベルも可愛い！更新頑張ってください！！ (2017年4月18日 21時) (携帯から) (レス) id: 20e66ae414 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小鞠 | 作成日時：2017年4月18日 16時
