【歌い手】コラボ＊短編集 (ページ14)

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私の順番も終わり、友達と飲んでると不意に後ろから
「A？久しぶり。」
と声をかけられた。それは彼のもので
「Aって美容師なんだよねー？」
「？うん…。」
「いや～今黒髪に戻そうと思って…友達料金でやってくんない？(苦笑)」
って。そんなの
「私でいいならやるよ～？」
「まじ？じゃあお願いする!!」
今日会った時から気になっていたことが…。聞いてみようかな？
「翔太ってさ…歌い手やってる？」
「!!ちょっと外いこ」

手を引かれ廊下にでた。
「あのさーAってそういうの詳しい？」
「翔太はどうであってほしい？」
「はぁ～。俺の負けか。仕方ない。みんなには秘密ね？」
「やっぱり。天月くんなんだ。」
「いつ気づいた？」
「確信したのは今日のさっきかな。」
「ま、気付かれたのがAでよかった。(微笑)」
そんなのされたら期待しちゃうよ。

バカ。

「今更かもだけど…」
沈黙を破るように彼が口を開いた

「A…。ずっと好きだった。付き合ってください！」

「私でいいならお願いします///」
「A“で”いいんじゃなくてA“が”いいんだよ」

心に残る同窓会だったかも。

久しぶり。«終わり»