【甘党加湿器】愛う【そらいろまふらー】

憂鬱な日々に/伊東歌詞太郎 ページ11

カタンカタン…

変わりゆく景色

人の多い電車の中

ﾁｯ

溢れる汚い人々

全部投げ出してきてしまった


好きだった本も、仕事も、友達も

Aも＿


どこか遠くへ。1人で。誰にも見つからないように



『歌詞太郎さん！この本おすすめですよ！』



そんな声、もう届かないよ



『その本、今度貸してくれません？』



あぁ、貸したままだな



「これですか？」
　

『ありがとうございます！お詫びに…』



出会ったのもここのホームだったかな。

最初に会った時は泣いてたな。確かお財布おとしたんだっけ。



自分で振り切ったはずなのに


Aが頭から離れないのはなぜ？



涙が溢れてくるのはなぜ？


もういっそ、いっそ

この身を投げ出してしまおうか？



A。

ごめんなさい。

Aといた日々は楽しかったよ


僕がいなくてもAが悲しくないように。

ずっとAの事見てるから。


ありがとう。




カタンカタン…



今日も僕の体を揺らすんだ



『歌詞太郎さん＿＿』



そんな声が聞こえた気がした。







リクエストいただいた伊東歌詞太郎さんで文学少年の憂鬱でした！

この曲は天月くんが生放送で歌っていたのを聞いたくらいでしっかりは聞いた事がなかった(そらるさんも歌詞太郎さんも投稿してたのは知ってた)のですが
改めて聞くと良い曲で鳥肌たちました！
わりと書きやすかったです！！


リクエストありがとうございました！

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