12匹のもちころ [ヒプノシスマイク]

とぅーどぅー！ ページ26

簡単に目玉焼きを2つ作って、醤油を少量かけて、みんなの居る部屋へ持っていった。


「おまたせ。2つ作ったから、6人6人で、分け合って食べてね。」


「わぁい！」と、みんなが大はしゃぎで目玉焼きにかぶりつく。


ぷち、と黄身が潰れて、おててや口元が黄色に染まる。


そんなことも気にせず、12匹は目玉焼きを美味しそうに頬張った。


……お腹、空いてたのかな？


僅か1分ほどですべてを食べきった。


「……すっげーうまかった！またつくってくれ、A！」


と、左馬刻さんは自分の手をぺろぺろ舐めながら言った。


「……ん、あ、そうだ。さっきいちろーからきいたんだが、でかけるらしーな。どこにだ？」


みんなも気になっていたようで、一斉に私の方を見た。


「うん。今日は、ピクニックに行ってみようと思うんだ。」


「……ぴくにっく？それは……そとでしょくじをおこなうことだな。なぜ……きょうなのだ？」


理鶯さんが不思議そうに訊ねた。


「私さ、明日からまた仕事始まっちゃうから……。5日待てばいい話なんだけど、私、そんなに待てない気がして。だから、今日行きます！」


「しょくじ……ってこたぁ、Aのめしをいっぱいたべられるってことか！」


帝統くんは目を輝かせる。


……あなたさっきご飯食べたでしょう。


「うーん……ちょっとそれは時間的に厳しいところがあるから……、今回はコンビニ。私のご飯はまた今度ね。」


「そっ……か。」


あからさまにしょんぼりする帝統くん。


こういうのを俗に、癒しタイプというのだろうな。


「今は7時20分だから……。あと1時間くらいしたら行こっか。」


この家について、色々教えたいことあるしね。


「いちじかんもあるのかー。なーなーA、おれらとくにじゅんびすることねーんだけど、どーしたらいい？」


ほれほれ、さっそく二郎くんが聞いてきた。


「……そうだね、私には少しやることがあるんだけど……。…………この家に住む上で、やって欲しいことを、やってもらおうかな？」


「みぁあ……！！しめーっ、てやつっすかぁ！？かっけー！！」


「一二三くん……w使命、ね。そんなに重いものでは無いんだけど……、まぁ……近いかな？」


「うおおおおーっ、ぶちあがってきた！！どっぽぉ、がんばろーなっ！！」


「ぇ、ええ…………。……まぁ、やらなきゃいけないことなんだしな。やんなきゃな。」


なんか……やらなきゃいけない事への意識……高くない？

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