42組 ページ45
4月中旬。
1年生達が入学してきて学校も賑やかになった。
そして、毎年恒例なのが……
モブ1「成瀬先輩!!私成瀬先輩と同じ中学で…!!覚えてませんか!?」
モブ2「成瀬先輩の為にクッキー焼いてきたんです!」
モブ3「成瀬先輩が居るからこの学校に残ったんです!ちょっとでいいから話をしましょう!?」
モブ達の叫び声が耳に響く。
『あはは……今年もだね…』
な「もう、うんざり…」
そう言って女子たちが居ないベランダ側の空を見始めた。
な「………そらるさんは、、空眺めるの…好きだったなぁ(小声)」
小声でそんなことを呟きながら。
モブ4「成瀬先輩!!昨日拡散された写真は本当に成瀬先輩なんですか!?」
モブ5「成瀬くんと一緒に映ってたのって淺霧さんよね!?近寄らないでって先輩たちに忠告されたはずでしょ!?」
は…?
すると、さっきまで空を見つめてた成瀬くんはガタッと椅子を鳴らして席を立った。
な「お前らなんだよそれッ写真がどうとか今すぐ教えろ」
ゾクゾクッ
寒気がした。成瀬くんが発した声じゃないみたいに怖くて男の人が出した声って感じだった。
モブ4「しっ知らないんですか…?昨日展望台のところで成瀬先輩と副会長が手を繋いでる写真が拡散されたんです……LINEで回ってきて…Twitterとかには載ってなかったですけど…」
なにそれ………
まず、知られること自体ないと思ってた。私達の互いの気持ち。
これがバレたら…生徒会だから退学はならないけど、、生徒会から抜かされて自宅謹慎も…。
嘘をつき、先生達と生徒達を騙すのか…それともすぐに認めて成される処分を軽くしてもらうか…
な「まず、流したやつ……誰?」
成瀬くんがそう言うとキャーキャー言っていた女子達が黙り、校外から聴こえる自然の音しか聴こえなくなる。
な「まぁ!簡単に私ですって名乗り出るやつが……いるわけないけどなぁ?」
笑顔ながらも怖い声でそういう成瀬くんに威圧されて女子達は次々と教室から離れていく。
『成瀬くん……』
な「ん、大丈夫。」
あ、いつもの成瀬くん…。
な「こうなった時のために先生達に媚び売ってある。処罰は受けなくていいよ」
でも、、それって…
『私が…処罰を受けなくていいんでしょ……?成瀬くんは…どうなるの…?』
成瀬くんの少しダボッとした制服の袖を掴んでそういった。
162人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒瀬@YouTuber(プロフ) - イゾウRAVUさん» ありがとうございます! (2019年3月11日 22時) (レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください!更新待ってます! (2019年3月11日 15時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬@YouTuber(プロフ) - Roki_ろき_@あらなる推しさん» 確かになるせちゃん小説が増えるのは嬉しくもあり、悲しくもありますね…。更新頑張っていきましょう! (2019年3月6日 22時) (レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)
Roki_ろき_@あらなる推し - 黒瀬さん、コメント失礼します!最近、nqrseちゃん小説が増えて嬉しくもあり、ちょっと寂しいです。とか言っといて小説書いた野郎です。お互いに更新頑張りましょう! (2019年3月6日 16時) (レス) id: d7cca7ec94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒瀬 | 作成日時:2019年3月5日 22時