うちの学園は怪物を倒す為に訓練される所でした。【歌い手】《nqrse》

34組 ページ37

私の靴箱からは大量の赤の魔法石があった。




しかも、その魔法石は衝撃が与えられると中身が見えるタイプのやつで……床に落ちた衝撃で中身が見えていた。



“あんたのせいで2人が”


“なんであんなことあったのに平気で成瀬くんにターゲット変えれんの”


“2人の気持ちに応えなかったお前が悪い”


“成瀬くんがダメになったら黒崎くんでも狙うんじゃないの”


“お前みたいなやつが学級委員だからダメなんだ”




ｯ………悪口ばっか




な「A…。見なくていい。俺が全部捨てとく。」



成瀬くんはこういう時いつも優しい。

去年よりも大きくなった体で私を抱きしめて魔法石が見えないようにしてくれた。



『ｯ…でも…』



な「大丈夫!!こんなのみんなの八つ当たりじゃん。そらるさん達はこんなこと望んでないのに。

そらまふの2人もきっと優しく抱きしめてくれたと思うよ？」



思わず涙が流れたけど


それでも変わらず私を抱きしめてくれる彼の存在を大切にしたいと思った。





『ｯごめん…こんな頼りなくて……』



な「A、こういう時はありがとうって言うんだよ？」




優しく声をかけてくれる彼の顔は真っ赤で冬の今の時期マフラーが欠かせないのに今はマフラーをどかしたくなるくらいお互いの体が熱かった。





『ありがとうｯ』




▷▶作者から◀◁
因みになんですけど、普通は魔法石を指でパリンｯって割ってから使います。

簡単に割れる宝石になってます。

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