27組 ページ30
次の日。今日から訓練が始まる。
夏休みだって言うのに訓練なんて面倒臭い。
『あ、おはよ〜成瀬くん』
いつものように早く来ていて席について眠っている成瀬くんの体を揺すりながら声をかける。
な「Aｯ…」
顔をあげた成瀬くんの顔は大粒の涙で埋め尽くされていた。
『ぇ……成瀬くん？どうしたの？何かあった…？』
こんなこと聞いたって返事は「うん」なのはわかってる。
何かあったのは間違いないのに人は反射的にそうきいてしまうのだ。
幸いまだ学校に、1年生は来ていない。
な「おれｯ……なにしてたらかあさんをｯ…くるしませずに……すんだんだろｯ」
いつも舌っ足らずな成瀬くんがもっと子供みたいな喋り方で私に話しかける。
な「おれｯ、、とうさんから虐待受けてたｯ。」
………え、じゃあ昨日の夢は…成瀬くん……？
な「でも、昨日父さんと母さんが離婚したんだｯ…。」
ゆっくり成瀬くんの背中を擦りながら話を聞く。
こんな時にどんな言葉をかければいいのかなんて分からない。
でも、何となく今は何も声をかけずに話を聞くのが1番いいんじゃないかと思った。
な「結局…おれ母さんに引き取られて普通に生活できるようになって、、」
な「良かったのかな…」
ｯ……
『成瀬くん。今幸せ…？』
いつの間にか涙が止まった顔で私をポカンと見つめてくる。
な「わかんない…」
『じゃ、昨日は幸せだった？』
昨日は2人でプールに行った。それが成瀬くんにとっての幸せなら……
な「幸せだったｯ」
『じゃ、これからも2人で幸せになっていこうよ。
それで、その幸せをお母さんに分けてあげよ？それで成瀬くんもお母さんも幸せで暮らせる…!』
な「うん…!ありがと……A」
さりげなく自分の成瀬くんへの【すき】という気持ちをのせて遠回しに想いを告げた。
成瀬くんはその言葉をきいて「おれも…//」と小さな声で答えてくれた。
2人で真っ赤な顔をしてまた、見つめ合う。
そのあとはその雰囲気にのせて互いの唇を重ね合わせた＿＿
3年生になっても二人の想いが変わらなければ2人はきっと結ばれることでしょう。
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黒瀬@YouTuber(プロフ) - イゾウRAVUさん» ありがとうございます！ (2019年3月11日 22時) (
レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2019年3月11日 15時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬@YouTuber(プロフ) - Roki_ろき_@あらなる推しさん» 確かになるせちゃん小説が増えるのは嬉しくもあり、悲しくもありますね…。更新頑張っていきましょう！ (2019年3月6日 22時) (レス) id: e0ebe76c41 (このIDを非表示/違反報告)
Roki_ろき_@あらなる推し - 黒瀬さん､コメント失礼します!最近､nqrseちゃん小説が増えて嬉しくもあり､ちょっと寂しいです。とか言っといて小説書いた野郎です。お互いに更新頑張りましょう! (2019年3月6日 16時) (レス) id: d7cca7ec94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒瀬 | 作成日時：2019年3月5日 22時
