うちの学園は怪物を倒す為に訓練される所でした。【歌い手】《nqrse》

26組 ページ29

成瀬くんと遊んでいると時が経つのは早くて…もう午後4時。



『もうそろそろ帰らなきゃ』


な「ん、あーそうだね俺も帰らなきゃ」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



2人でバスに揺られながら帰っていると、、


「○○バス停到着」



というアナウンスが流れる。


『着いたよ〜』


な「今日送って行くから…(電話の音)あ、ごめん電話出ていい？｣


『うんいいよ〜』



成瀬くん今日も送ってくれるみたい。

子供じゃないんだから1人でも帰れるのに…




でも今はそんなことじゃなくて、、成瀬くんが電話の相手を確認した時血の気が引いていく顔をしていた。




なにかいい思い出のない人だったのかな…

ん〜ちょっとしか話し声聞こえないな…。




な「ごめ……。父さ…すぐかえ……から」



え？今父さんって…



な「ごめん、A。今日送れなくなった家の用事出来ちゃってさ」


『あ、、うん。わかった…』


な「今日楽しかったよありがとう！」



…びっくりした。あの怯えたような顔をして出た電話の相手がお父さんだったなんて……



成瀬くんは家族の話をする時、あまりお父さんの話題に触れてなかった。


なにか事情があるのは確かなんだろうな。





その日は成瀬くんのことをずっと考えて眠りについた。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



「ごめんなさい父さんｯ!!もうしないからｯ……俺が悪かったｯ」


『そう思ってたんなら早く謝ればよかったんだよｯ!!』


ﾍﾞｼｯ



「ほんとに……ごめんなさいｯ」




その日の夢は男の子がお父さんに虐待を受ける夢だった＿＿

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