【黒バス】金髪野郎に言い寄られて困ってる。Part2

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俺はわざとらしく問いかけた

ナッシュは少し顔を嫌そうに顰めた

おいおい、見られるぞ


ナ「貴方をほったらかして他の女性の相手を？ご冗談を…貴方は恋人なのに」

貴「私は別に良いのよ？」

ナ「貴方以外興味がありません」

貴「強情ね」

ナ「貴方ほどではありませんよ。あ、ほら、ダンスタイムのようです。一曲踊って頂けませんか？」

貴「…勿論」


…とか言ったけど俺踊った事ないし踊れない

でもナッシュはそれを分かっているようで「身を委ねろ」と言ってくれた

ナッシュにリードされて踊る

コイツ…踊れんのかよ

踊れるし頭良くて顔良いし家も良いの？

勝ち組じゃん

まあ性格は置いといて

踊ってるナッシュの傍観者になって見たい

絶対かっこいい

あ、一曲終わった

周りからは拍手が送られた


ナ「初めてなのにお上手ですね」

貴「ナッシュのリードのおかげですよ」


いやもうほんとその一言に尽きる

俺1人だったら何も出来なかったろうし

ナッシュが踊れて良かった


ナ「さて、そろそろお暇しましょうか」

貴「もう良いんですの？」

ナ「夜も遅いし、貴方をこんな時間まで連れ出していたらお兄さんに叱られますからね」

貴「確かに…私のお兄様、怒ると怖いもの」

ナ「ね？さあ、挨拶して帰ろう」

貴「ええ」


ナッシュと共にナッシュの両親に挨拶をして外に出た

ひんやりとした空気が気持ち良い

そのままナッシュの車に乗り込んだ


貴「…うあー……終わった…」

ナ「お疲れさん」

貴「疲れた…」

ナ「このまま家に送るからもう今日は休め」

貴「ありがとう〜」

ナ「…いや、礼を言うのは俺の方だ。無理やり連れて来たようなもんだからな」

貴「あー…別に良いよ。俺もこういう場はあまり来れるもんじゃないし見識を広められて良かった」

ナ「なんだ、一夜限りでも恋人になれて良かったって言うのかと思った」

貴「んなわけねーだろ」

ナ「そうか？俺は思ったぞ。お前が俺の恋人だと名乗る度に心臓が飛び跳ねるんだ」

貴「…物好きだなぁ」

ナ「今更」

貴「でもナッシュとこんな事してる俺も中々物好きだな。人の事言えないわ」

ナ「そうだな。ところで今日のあの雰囲気に呑まれて恋人になる気はないか？」

貴「ねーよ」

ナ「まだダメか」

貴「ダメだな」

ナ「お前は難しい」

貴「そう？」

ナ「ああ。…あ、お前家に化粧落としってあったりするか？」

貴「ない」

ナ「だよなー…うーん、あ、じゃあこれやる」

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