【黒バス】金髪野郎に言い寄られて困ってる。

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…………たすけて

……熱いよ

火傷した、痛い、痛い、痛い

おかーさん、おとーさん、なんで？

なんで、動かないの？

やだよ、ねえ、おきて、なんで、やだ、ねえ

ひとりに、しないで……


貴「ッッ‼あ、ぁ、は…ぅ…はぁっ……やっ、ぱり…」


悪夢、悪夢だ

悪夢を見て飛び起きた

最近は全然だったのに

大丈夫だよ、お母さんもお父さんも忘れたりしないよ、約束だよ

……気持ち悪い

それに…多分、熱出した

まだ早い時間…なのか……

静かで、薄暗い…

こわい…独りは嫌だ………

俺はふらふらと部屋を出てリビングに行った

少し物音がする

あ…よかった


虹「あれ？早いな。体調は…って、どうした？顔色悪いぞ」

貴「怖い夢、見た。シュウくん、シュウくんはいなくなったりしない？」

虹「………大丈夫、俺はいなくならない。怖かったな。よしよし」

貴「シュウくん、怖い」


「シュウくん、シュウくん」と服をぎゅう、と握る

怖いのと、気持ち悪いのと、具合悪いのと、全部混ざって何も分からない

ぐるぐるする

シュウくんが椅子に座らせてくれた

体温計を渡されたから測った

38.6

余裕で高熱だ


虹「やっぱりか」

貴「シュウくん、具合悪い…」

虹「……お前がその呼び方するって事は相当だな。飯食えねぇか？」

貴「食べれない」

虹「でも食わねぇと薬がな…」

貴「うん…」

虹「うわっ、もうこんな時間か。さっさと飯食って洗濯物干して行かねーと遅刻するな…」

貴「…シュウくん、いなくなっちゃうの？シュウ、くん……」

虹「俺も高校あるから…ごめんな。でもお前の事1人にするのはちょっとな……あ、そうだ」

貴「シュウくん行っちゃやだ」

虹「ちょっと待ってな」


何処かに電話してる

すぐに切ったけど誰と話してたんだろう

数分して、インターホンが鳴った

入って来たのはナッシュだ


虹「A、俺は行かないといけないけどナッシュがいるからな」

貴「シュウくんは…」

虹「俺も出来るだけ早く帰ってくるから。な？ナッシュは良いやつだからさ」

貴「……うん、まってる」

虹「うん。いい子」

ナ「コイツどうかしたのか？」

虹「怖い夢見たし具合悪いらしいから看病してやってくれないか？Aが俺を「シュウくん」って呼ぶ時はかなりヤバい時だからさ」

ナ「…ああ、分かった」

虹「頼んだぞ。じゃあなA、行って来ます」

貴「…シュウくん、いってらっしゃい」

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