【黒バス】金髪野郎に言い寄られて困ってる。

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ナッシュ視点

明日対戦するというサル共が乗り込んできたと思ったらその後に女が来た

金髪碧眼、スラッとしていて顔も悪くない

むしろ俺好みの顔だった

赤髪が通訳して名前を知った

A、というらしい

サル共と知り合いらしく、何か話していた

どう見ても日本人には見えない

なのに日本語を話している

何と言っているのかは分からないが

ソイツらと一緒に出て行こうとしたから思わず腕を掴んでしまった

自分でもここまで感情で動いたのが初めてで少し戸惑ったがすぐに誘ってみた

そしたらAは目を丸くして何か日本語を言っていた

言葉が通じないということは英語が分からないという事だ

この容姿で話せないのか、と思ってしまう

何をするのかと思えば何か英語らしきものを言っている

ノー、トーク、などと言っている

……もしかして自分は英語喋れねぇって言いてぇのか？

それならトークじゃねぇよ、speakだ

通じるには通じるが…

コイツ、もしかして見た目に反してすげぇバカなんじゃねーか？

その後またあの赤髪が来て、俺とAのやり取りを通訳していた

結局「行かない」の一言で颯爽といなくなった

見事にフラれたな

姿が見えなくなるまで目で追ってしまう

これは…もしかして、惚れたか？

俺が？アイツに？

…可能性はある


ナ「ダメか」

シ「お前がフラれるなんてよっぽどだぞ」

ニ「明日は大雪かもな」

ナ「Aか…」

ア「お前について来なかった女なんて初めて見たぜ」

ザ「遊びだって分かってても大体落ちるもんな」

ナ「遊びじゃねぇよ」

ニ「は⁈」

ナ「…どうやら俺はアイツに惚れたらしい」

シ「お、おいおい何の冗談だ」

ナ「冗談じゃねぇ。これは多分そうだ」

ア「いや、それにしては随分他人事だな」

ナ「一目惚れなんてした事ねぇからな。それに今までの女は全員遊びだったし…本気で惚れたのは初めてだ」

ザ「それ、って…初恋じゃねーか」

ナ「そうなる」


いとも簡単に肯定した俺に全員が驚いていた

そりゃそうだ、俺もだから

本気で惚れた奴なんて今までいたことがない

女性経験はかなり豊富だという自負はあるが全て遊びで使い捨てだった

一目惚れなんてフィクションだと思っていた

でも、本当にあった

何だこれ

俺はそんなにアイツに惚れたのか

自問自答する度に本能が「そうだ」と肯定する

それならば本当なのだろう

俺はAに惚れた

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