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貴「………ん…?」


ふと目を覚ました

ここは…家か…?

いや、違うな…見た事ない天井…病院でもない…

でかいベッドの上…キングサイズだろうか…

…シーツ、いい匂いがする

寝惚けているせいか思考がぐちゃぐちゃだ

覚醒していく頭でゆっくりまた考える

確か具合悪くなって蹲ってたら金髪野郎が来てそれから意識が…

俺はガバリと身を起こした

…と思ったが酷い頭痛がしてまた元の体勢に戻った


貴「ゔぅ……動けない…」

ナ「起きたのか」


声のした方に目をやると金髪野郎が立っていた

今入って来たようで、ベッドに腰をかけた

確かコイツは俺に惚れたとか言ってたな

てことはもしかして襲われ…いや、身体に痛む所はないからきっと何もされていない

金髪野郎はケータイに何か話していた

それから画面を俺に見せる


ナ「起きたのかと聞いたんだ」


日本語でそう書かれていた

驚いた…

翻訳アプリだろうか

話してみろ、みたいな動作をされたので俺も話してみた

「ここは何処だ」と

そうしたらまた画面を見せられる


ナ「俺の家だ。お前が倒れたから運んで寝かせといたんだ。気分はどうだ?」

貴「そうか…ありがとう。気分は悪い」

ナ「じゃあもう少し安静にしていろ。シュウには連絡済みだ」

貴「すまない」


会話がスムーズだ…すごい…

つーか身体が起こせない…


ナ「身体弱いのか?」

貴「弱いよ」

ナ「なのにバスケやってんのか」

貴「まあね。バスケは楽しいし好きだし…例えそれで死んでも好きな事してる時だしいいかなって」

ナ「他の奴らビビるだろ」

貴「心配されて死ぬのもまた一興ってやつ」

ナ「…結構性格悪いなお前」

貴「何を今更…お前もだろうが。つーか幻滅してほしいんだけど」

ナ「まあ俺もだから人の事は言えねーな。つか幻滅するどころかもっと好きになったぜ」

貴「……物好き」

ナ「知ってる」


そこで会話は終わった

だが苦痛ではない

また少し気分が悪くなってきたと思ったら、金髪野郎が俺の髪を指でサラサラと梳く

その動作が気持ち良くてまたうとうととしてしまう

ふわりと金髪野郎の服からシーツと同じの匂いがした

これか、シーツの匂いは

いい匂いだから嫌いじゃない

この時は特に拒む事なく、しばらく撫でられ続けた

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匿名 - 一人称が俺とかかなり萎えますね (2017年9月17日 23時) (レス) id: f7bd0c1b2b (このIDを非表示/違反報告)
てんてー(プロフ) - 待ってたよナッシュー!! (2017年5月30日 19時) (レス) id: 88afc1eabe (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 白雪さん» 教えてくださりありがとうございました! (2017年4月22日 22時) (レス) id: 5ccf01eb88 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - お役に立ててよかったです。 (2017年4月22日 17時) (レス) id: 5f8d813057 (このIDを非表示/違反報告)
碧夜叉 - 夜桜さん» ナッシュめちゃくちゃかっこいいですよね!ありがとうございます!頑張ります! (2017年4月22日 1時) (レス) id: 5ccf01eb88 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:碧夜叉 | 作成日時:2017年4月3日 16時

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