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う…美智子さんにもこんな一面があったとは…
もう体力の減りが9割を超えたところで、どこからか声がしたような気がした。
誰だと顔を上げると、
「………○○ｯ！○○！！！！」
………………イライだった。
「…へ、はぁ！？なんで助けになんか来たの！？もう解読終わるでしょ！？」
「ハッ、好きな人を助けるのに理由がいるというのか？難しいことを言うんだな君は」
素早い手先で私を支配していたいばらを解き、美智子さんの目を盗んで手を引く。
…イライ、服ボロボロだ…
「私の事なんか放っておけば良かったのに…わざわざ危険に晒すようなこと…」
「うるさいなぁ、ごちゃごちゃ。助けたいと思ったから助けただけ。」
イライだって怪我しているのに、なんで。
しばらく走って美智子さんと距離を伸ばすと、物陰で治療をしてくれた。
「…あの、ありがとねイライ」
二の腕にぐるぐると包帯を巻く姿を見て、なんでこんなにも私は助けられてしまうのだろうと嫌悪感にまみれた。
するとイライは、
「俺だって○○に普段から助けられてもらってるし、礼なんて必要ない」
と返した。
……なんだかんだ言ってみんな頼りになるんだよなあああああ。
治療を終えたあと解読し終わったナワーブとウィリアムとも合流し、ゲートへ向かった。
「無茶し過ぎだろ！元々チェイスするなら俺がいるし擦り付けてもらっても全然良かったのにな！」
「○○すまん…俺が行くにはあまりにも遠かったもんでな…」
怒られながら謝られるという謎の空間を走ってる間は堪能し、特に用はなかったけど箱を漁る。
「…………お、信号銃ゲーッツ」
中から現れたのは新品ピカピカ同様の信号銃。
…あー、美智子さんを撃つのは気が引けるけど、もしもの時ように持っておいた方がいいかな。
そんな心配は他所に、ゲートが開いた。
「おい、お前らゲート開いたから行くぞ」
「ありがとなナワーブ〜！」
「存外遅かったなぁ？私が解読してれば5秒で解けたものを」
は！？明らかに嘘だろ！
とわめくナワーブを横目に、ゲートを通り抜けた。
今日はみんなに感謝しないといけないデーになる気がする。
特にイライ。
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めんへらうさぎ(プロフ) - 今日初めて読んだのですが、すっごく好きです……。奥手なナワーブくん可愛すぎるし、ちょいちょいとおちょくってくるイライくんも可愛かったです…！イソペも可愛くて、とてもいい作品をありがとうございました(＞＜) (2019年7月16日 22時) (
レス) id: 9158c232db (このIDを非表示/違反報告)
ゆーな(プロフ) - 名前変えても○○になってます… (2019年6月18日 21時) (レス) id: 1ac6299c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：5号機ちゃん | 作成日時：2019年6月14日 22時
