2.王子様はガラスの向こうに ページ2
ふんふんと鼻歌を歌いながらアプリを開いた。
私、宮下しおりは小説投稿サイトで黒バスの夢小説を書いている。
ストーリーはチート系夢主が幼なじみの悪女の子にいじめられるけどキセキのみんなに救われるっていう話。
ベタではあるけどそれでも書いてる側としてはすごく楽しいのである。
今日でついに最終話更新ができることが嬉しくてついにやけてしまう。
「最終話…更新っっ…!」
ポチッと投稿ボタンを押すと、投稿しましたの文字。
心が弾んでふふふと声が盛れてしまう。
そうだ、アニメ見よう。
頑張ってバイトして貯めたお金で買った黒バスのDVDだ。
DVDデッキにディスクを入れて再生ボタンを押す。
あのテツ君の誕生日の日のお話である。
「はーー赤司様あああ」
ぎゅーっとクッションに力を入れて胸が高鳴るのを抑える。
かわいいとカッコイイの大渋滞である。
黒バスのキャラクターはみんな好きではあるが特に帝光中のメンバーが好きである。
その中でも赤司様が1番なのだが。
「トリップしてーーー」
ソファに倒れ込みふとそんな言葉を呟いてみる。
その瞬間テレビに赤司君の顔が映し出された。
「待って待ってイケメン、やばい、顔が、顔が天才的、あ、もう、ね、もうはーーーー」
どくどくと高鳴る胸を鎮めるため深く息を吸い込む。
ふぅーっと息を吐いた後からの記憶はなかった。
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天 - 凄く面白いです!更新頑張ってください! (2020年11月20日 16時) (レス) id: e6de3d2e77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しお | 作成日時:2020年7月5日 18時