物騒すぎるっっ! ページ6
私は、もうある力全部使って、全速力で走った。何が何でも着いてやる、ってもう必死で。
それでスタバに着いたときには、過呼吸寸前。ハアハアゼイゼイ・・・
「遅れてごめんっ‼」
荒い息を繰り返しながらも、そう言う。
すると、皆が驚くように目を見開いた。
「どしたんだ⁉アーヤ」
若武が勢いよく席を立ち、私の前に歩み寄る。
「どっか悪いのか⁉」
「いや、これはトラブルに巻き込まれて・・・遅刻したから、全速力で走ってきただけ」
話すのもやっとで、とりあえず息を整えるために深呼吸。
ふう・・・・
落ち着いたのを見越して、黒木君が椅子を出してくれる。
私が座ったところで、若武が話を切り出す。
「で、アーヤ。何で遅れたんだ」
それで、私はこれまでの経緯を話した。皆は黙って聞いてたけど、やがて若武が口を開く。
「そいつ、ちょっとしめてくる」
わっ‼
立ち上がり、すたすたを歩いていく若武を、黒木君が制止する。
「落ち着け、若武先生」
「これが落ち着いてられるか!許せん!そいつを〆なきゃ気が済まんぞ‼」
「確かに、俺たちの姫を連れ去ろうとした罪は大きいし、許しがたい。
でも、今はKZ会議中だ。何もわからないまま探し回って無駄に時間を過ごすより、確実に証拠を掴んでおいた方が手っ取り早いと思わないか?」
そう言って、ニヤリと不敵な笑みを浮かべた黒木君に、若武はわかったよ。とふてくされながらも、席に戻る。
・・・なんか、物騒な言葉が聞こえたのは気のせい?
「そうだよ。その二人組なら特徴に共通点を見つければアーヤが連れ去らわれた状況も会わせて、すぐに特定できる。」
「そしたら、色々と脅せるでしょ」
「そんで、二度と出来ないようにする。俺の妖術で」
「殴ってきたら、返り討ちにしてやらあ」
口々にそう言う皆の顔は、ものすごく黒いっ!こわいっ!
皆、言ってることが物騒だよ!
お願いだから、考え直して!
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yuka.125(プロフ) - すごい面白いです!続き気になります! (2月2日 17時) (レス) id: 6cd4b73c69 (このIDを非表示/違反報告)
未麗 - 続きが〜〜 (2022年11月20日 11時) (レス) @page16 id: af819f8494 (このIDを非表示/違反報告)
リン - お願い続き書いてー面白いから。 (2021年10月24日 8時) (レス) @page16 id: a6b1297b7c (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 続きみたいです〜 (2020年5月14日 15時) (レス) id: 9ecc4550ca (このIDを非表示/違反報告)
サト - 続きが楽しみです!関西弁お上手ですね、すごいです! (2019年6月16日 12時) (レス) id: 8a29601bae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:riko | 作成日時:2018年12月18日 16時