結婚して下さい 【luz】

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今日はあいにくの雨だ



雨の日みたいに暗い顔をしていたらきっと幸せは来

ないだろう



天「A〜！遅刻するよ〜！」



「あ、は〜い！」



私は急いでファンデーションでごまかして部屋を出

た



明るい顔で、学校行かなきゃ



96ちゃんが特に心配しちゃうもんね







靴を履いていると、お兄ちゃんが後から話しかけて

きた



天「今日はぜっっっったいに寄り道しないで帰って

来る事！分かった？」



「も〜お兄ちゃん何回も言わなくても分かってる

よ？」



立ち上がろうとすると、ぐらっと揺らつく体に酷く

心がざわついた



やっぱりさっきまでの笑顔は消えているのが自分で

も分かる



天「A！！！...やっぱりまだ今日はさ、」



「だめ...もう1週間も行けてないから」



天「え、でもやめておこう、本当」



「いや、行、」



天「Aの体が1番なの分かってよ！？！？」



いつも穏やかで優しいお兄ちゃんとは全然違くて少

し驚いてしまった



思わず口ごもる



「...ご、めん」



天「あ、いや...強く言いすぎた。ごめんね？」



「こちらこそごめんなさい...」



天「よし、天月くんが学校まで送ってあげる！」



「え、大丈夫だよ！まふも96ちゃんもいるし！」



天「あの2人たまに抜けてるから俺も今日はついて行

くからね！」









担任「今日は転校生を紹介するぞ〜」



私はそわそわしながら教室の前の扉を見つめた



早く開かないかなーなんて思いながら見ていると、

すらっと長い足で教室に入ってくる彼



クラスの女の子なんて黄色い歓声を上げているしね



担「え〜福井から転校してきた、」



る「luzやけど。仲良くしてな〜」



「luzくん！よろしく〜！」



担「じゃああの元気な天宮の後ろの席な」



る「は〜い」



にこにこしながら待っていると、頭に手を乗せられ

てそのまま撫でられた



る「よろしくな？」



「うん、よろしく！」









今日はね、









絶対に行きたかったんです

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