義理の息子はそらるさん

15 お出かけの準備をしましょう ページ16

今日は弟のまふとお買い物に行くことになった



服を選んでいると、後ろからの衝撃で前に倒れ込む



こけしぬいぐるみに顔を埋める形になって息ができない



「ん〜！ん〜！」



そして中々どけてくれない物体



いや、分かってるんだけどね



そ「そんなに服出してどこ行くの」



彼方は私に乗っかるのに飽きたのか並べてある服を手当り次第に持って品定めをしている



そして私にぽいぽい投げてきた



...いや、彼方センスありすぎ



迷っていたから助かった〜



「これ着てくね〜」



そ「で、誰とどこ行くの？」



「まふとぶらぶら」



そ「ほんとに？」



「え、うん...？」



そ「(¬_¬)...」



いや、はよ出てってくれや



着替えられないじゃろ



彼方をぐいぐい押して、扉の前まで行かせた



「はい！帰った帰った！これからお着替えタイムな

んじゃ」



そ「ここ座るね」



彼方はジト目のまま部屋のソファーに座って足を組んだ



「は」



そ「着替えたら？」



両目に手でつくった双眼鏡を持ってきて、私を見てくる彼方



彼方を新発売されたマシュマロ感触こけしハンマーで叩く



そ「(だから痛くないんだって...)」



「変態そらる！...えろる！えろるだ！」



ぎゃあぎゃあ反抗しても彼方はいつも通り落ち着いた様子



そ「よし、脱げないのか？着替えさせてや、」



変な事考えてましたそらるすぁん



「その減らず口を塞いでやろうがぁ...」



そ「急なキャラ変」







「よし、靴はこれにしよう」



玄関で赤のピンヒールを履いていると、後から足音が聞こえた



そ「よし、行くぞ」



「はい？( 'ω')」



そ「まふが待ってるぞ〜」



「はぁああああああい？」



彼方はかっちょええスニーカーを履いて車の鍵をくるくる回して私の腕を掴んだ



そ「息子同伴は決まりだろ」



「いやよくわからん」









まふまふside



今日はAとお出かけだああああ！



＼＼└('ω')┘//／／



待ち合わせ場所に早く来すぎたな



暇だしスマホをいじっていると、何日かぶりにそらるさんから某SNSからメッセージが届いた








俺もいくね
心配だから〜Aさんが〜







ま「...くっそぉぉおおおおおお！！！」



公の場のど真ん中で僕は叫んだ



僕の計画はあっけなく散ったのであるまる

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