ほっとけない ページ22
『最低』
そんな言葉が部屋に響き渡る。
きっと勘違いをしているのだろう。
早く弁解しないと大変なことになる。
「ちゃうで、俺昨日家の前にいるAちゃんを見つけて…」
『言い訳なんてしなくていいです。貴方が私にかけた言葉は全て嘘だったんですね。』
と彼女は言った。
嘘なんかやない。ホンマにそう思ったんや。
やのに言葉が出て来ない。ショックが大きいのだろうか。
『貴方を信用した私が行けなかったのでしょうか』
そんなこと…言わんでや。
「俺の話も聞いてくれや!自分の憶測だけで話さんで!俺がしっかり説明する。やから信じて欲しい。」
少し強めに言ってしまい彼女はびっくりしていたが俺は気にせず昨日あったことを全て話した。
「昨日家に帰ってたらAちゃんが家の前でうずくまってて、ほんで心配になって近付いて肌に触れたらめっちゃ冷たかったんや。このままじゃあかんと思って家に連れてきてしまって、俺にも非はあった。勝手なことしてほんまにごめんな。」
すると
『私も自分で考えたことだけで話すのも良くなかったです。私にも非はあります。私のためにしてくれたのにほんとにごめんなさい。』
といった。
誤解が解けて良かった…
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作者名:飽き性の極み | 作成日時:2022年1月26日 14時