ヒロイン!97 ページ3
姫さんのゴタゴタはあったけれど、なんてことはなく次の朝がきた。
この時間、きっと特別部隊は特訓中。…うらやましいなあ。
私ももっと体力つけて、技術力つけてってしなきゃ。
足引っ張らないように。
こんこんこん、と謎に三回救護室のドアがノックされた。
「…はい」
一応返事をしてみると、そこからは私の中で苦手な上司アワード一位と名高い歌詞太郎さんとEveが出てきた。
「何の用ですか」
できることなら見たくなかった顔の登場に、不機嫌にならざるをえない。
E「わぁ、聞いた通り。嫌われてますね歌詞太郎さん。」
ふにゃ、と笑うEve…さん、からは殺気も何も感じない。
ついこのあいだまで敵で、彼のお腹に穴を開けた奴が目の前にいるのに、恨みさえかけらも感じない。
「…傷、治りましたか?すみません。」
一応謝ると、Eveさんはきょとんとした。歌詞太郎さんはよくわからないけどニヤニヤしてる。気持ち悪い。
E「平気だけど、なんで謝るの。」
それを聞いた途端、歌詞太郎さんは我慢ならないと言った様子で吹き出した。
なんなんだこの人、と目を向けてみれば「ごめんごめん」と言って笑いをこらえようとするもすぐに吹き出す。
歌「Eveくん、どう?君に大怪我を負わせた女の子。怖い人じゃないって信じてくれた?」
…え、なに。私怖がられてたの??
E「そりゃ男2人がかりでもなんとかなったのに、それより年下の新人の、ましてや女の子にぼろ負けするなんて思いもしなかったですし。けどこれからはお仲間ですから頼もしい限りですが。」
「は?」
聞いてないんだけど。
お仲間ってどうゆう。
えっ、そらるさんが言ってたのって本当だったの?
まじでこの人日本特別部隊に入るの?
歌「ちょっ、痛いヴァンプちゃん!!!痛い!!!痛いよ!!!?」
意味わかんない!の意を込めて歌詞太郎さんの腕を捻ってみると歌詞太郎さんが大袈裟に痛がる。
一応手を離して頭を下げると
歌「初めて自分から接触してくれた…!」
となんかほざき始めた。
Eveさんもなるほど、と言った顔で歌詞太郎さんから少し遠ざかった。
「まぁあの、とりあえず、お仲間としてよろしくお願いします。」
その態度に少し好感度が上がって手を差し出してみる。すると、遠慮がちに手を取ってくれた。
E「よろしくね、ヴァンプちゃん。」
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神咲のあ(プロフ) - ももさん» ももさん、初コメありがとうございますー!!!ほんとに励みになりますありがとうございます。亀更新ですが是非是非これからもよろしくお願いします!!! (2018年4月13日 9時) (レス) id: 0cca539cb5 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 初めてのコメント失礼します…!いつも続きの展開が気になってソワソワしてます(*´u`)無理なさらず頑張ってください…!応援してます! (2018年4月5日 21時) (レス) id: 514ce4152b (このIDを非表示/違反報告)
くりふわ@想伝(プロフ) - ああああああああああああああ天月すん!!!嬉しい!!!やばい!!(語彙力)取り敢えずありがとうございます!!!!!!!!! (2018年3月16日 19時) (レス) id: 77ed961b3e (このIDを非表示/違反報告)
神咲のあ(プロフ) - ヨワムシうさぎさん» ではツイッターにリプ送らせていただきますね! (2018年3月16日 15時) (レス) id: 0cca539cb5 (このIDを非表示/違反報告)
ヨワムシうさぎ - 神咲のあさん» えっと、URLの貼り方というかそもそもURLがなんなのかわからないのでツイッターでよろしいでしょうか? 私のアカウントは「月夜の黒兎 @blackrabbit9603」です。 (2018年3月16日 15時) (レス) id: 9999d2d00f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神咲のあ | 作成日時:2018年2月12日 18時