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ご都合異能力3 ページ26

乱「なんで僕が?そもそも、あんなの僕の要素一ミリもないじゃん」

『…まぁ、そうね』

たしかに分裂した方の乱歩を見た後に本体を見れば、何処にあんな要素があるのかと疑ってしまう。本当に、アレは乱歩の一部なのだろうか。

乱「もー僕のこと疑ってる?世界一の名探偵でAがだぁーい好きな江戸川乱歩だよ!」

『!あ、アンタたちねぇ、音も出さずに入ってくるのやめなさいよ』

声のした方へ顔を向ける。すると、間宮の隣に菓子を頬張っている乱歩がいた。しかし、その腕には可愛らしいリボンが。

(挟まれた…)

本体、間宮、リボンをつけた乱歩と並んでいる会議室は、何処か異質ささえ感じる。

乱「僕は僕の一部。何時もは隠れてる部分が大きくなって出てきたんだよ」

『ん?うん…?』

乱「は!?余計なこと云わないでよ!!」

乱「態度で示さないと判らない人間もいるんだよ僕。Aとかさ」

乱「…」

『いったい何のはな_____おっ、と…』

二人の会話について行けない不満から、少しムスッとしながら声をかける。

しかし、その瞬間ぎゅうっと腰に何かが抱きついてきた。

視線を下げれば、そこにはリボンをつけた乱歩が。

乱「こうして甘えるのも本体()が出来ないから代わりに僕がやってあげてるんだよ」

『僕が?僕に…??ややこしいわよアンタたち』

乱「あーもういいよ!!お前いつまでいるのさ!」

乱「僕が素直になるまでだよーだ」

『はぁ…?』


ぎゃいぎゃいと騒ぐ乱歩に挟まれながら、間宮は頭にハテナを浮かべた。


_______数時間後

夕刻、ソファに座り報告書を書いていた間宮。リボンをつけた乱歩は社長にも甘えに行くー!と云って社長室に行ってしまった。

『社長、構いすぎて仕事できないんじゃないかしら』

不安の念をこぼしつつ、着々と報告書を仕上げる。この作業は嫌いではない。びっしりと詰まった字を見つめるより簡単なのだ。間宮にとっては。


数分後、無事描き終えた報告書をまとめ机に置く。

ぐぅ、と背伸びをしながら携帯を開いた。

しかし、急にソファがぐんと沈み、思わず声を上げる。

『?!_____って、いきなり座るんじゃないわよびっくりしたじゃない』

乱「愛想がなくて悪かったね」

『んなこと云ってないでしょ…』

ほんと捻くれてんだから、と視線を携帯に戻す。すると、ぽすんと何かが肩にもたれかかってきた。

『…どうしたのよ急に』

乱「別に何でもいいでしょ。眠いから肩借りてるてるだけ」

ご都合異能力4→←鼻血



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誰って?ふふ、アタシにも分からないわ。 - あぁぁああ!!ツンデレ具合が可愛すぎます....!! (5月8日 23時) (レス) @page38 id: 47436d7826 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ - ゆいたろー!さん» ほんとにですよね〜! (2月25日 4時) (レス) @page32 id: 24087fee12 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - 乱歩さんかわいい!! (1月25日 22時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
さぁや - 面白くて一気見してしまいました(笑)これからも頑張ってください! (12月28日 23時) (レス) @page11 id: ee7d1e5722 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - アーテルさん» ありがとうございます!聴いてみます! (11月27日 22時) (レス) id: 2f7e82fb3c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2023年11月6日 18時

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