動揺 ページ29
乱「…え」
思いもしない返答に、動揺を隠せない乱歩。間宮は貌色を変えず続けた。
『そもそも、乱歩の用心棒を"やらせて"って私から社長に頼み込んだのよ』
間宮が乱歩の用心棒を務め始めたのは、武装探偵が設立されてから一年程経ってからだ。乱歩は最初こそ驚いたものの、徐々に間宮で遊ぶのが楽しくなっていった。其れと同時に、何時も側に居てくれる事に満足感を得ていたのだ。
しかし、其れらは全て社長が間宮に指示されたからだと思っていた。
乱「其れって一体どう、いう」
『なんかさっきから変じゃない?…もしかして』
間宮がピンっと何かを思いついたように笑うと、莫迦にするように乱歩の頰をつついた。
『さっき云われた事気にしてるの?』
乱「はっ!?お前、起きてたのか!?」
『あんなの寝たふりに決まってるでしょ。これだから戦闘の素人は困っちゃうわね』
やれやれと腕を組み直すと、乱歩が顔を真っ赤にして間宮に掴み掛かる。
乱「…ッくそ!」
『ちょ、落ち着きなさいよ』
優しく背中をトントンとすると、威嚇している猫がおとなしくなるように段々と落ち着いてきた。
乱「…はぁ、」
莫迦莫迦しくなったのか、掴みかかった手を離しあからさまに悪態をつく。
乱歩が落ち着いたのを確認すると、彼女は襟を元に戻しながら口を開いた。
『私たちの目的忘れたの?コイツらでもう五百人目、後はアンタが推理するだけよ』
乱「…判ってる」
不服そうにしながらも、眼鏡を掛け直す。
乱「_____ッ!」
そして異能力、「超推理」を発動した。
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クリームソーダ(プロフ) - マジで理想が合いすぎのヤバい小説なんよ、まじ推してる!投稿ファイトです! (8月14日 20時) (レス) @page31 id: 26b86d7ce9 (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 2度目のコメント失礼します!ホントに神すぎて思わずコメントさせていただきました!前のコメントで続編ありがとうございますに訂正します。ほんとうにこの作品神です。有難うございます・・・! (8月9日 20時) (レス) @page22 id: b30c1230b7 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 乱歩さん…!可愛すぎる!!ほんとに神作品に出会えました…!いざという時の乱歩さんのかっこいいところと普段の可愛いところをキャラを保って書かれていてホントに最高です!!続き楽しみにしてます! (8月9日 17時) (レス) id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
未栄 - 続編おめでとうございます!この作品が大好きで毎日スマホ確認しちゃいます (7月31日 8時) (レス) @page9 id: af42dbf40e (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - 続編おめでとうございます!私この作品大好きです!いつも読むのを楽しみにしてます (7月27日 18時) (レス) @page1 id: 32263cd71c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜 | 作成日時:2023年7月27日 15時