B級ランク戦ROUND１�� ページ41
B級ランク戦初日昼の部 市街地A 昼 天候:晴れ
海老名隊は隊長で万能手の海老名と攻撃手の茂手木が合流をし、隊で移動していた。
「いいか、高槻隊に遭遇したら水世だった場合退却、Aだった場合は総攻撃を仕掛ける。狙撃手でも相手は元A級…しかも玉狛あがりだ。油断するなよ」
「了解」
＜おけ＞
狙撃手やオペレーターとも連絡を取り、慎重に索敵を行っていると前方にバックワームを着用した背中が一つ。そして海松色の頭がついている。間違えない、”A”だ。高槻隊は一人しか消えていない。バックワームを使用するのは十中八九狙撃手…すなわち、目の前を走るのは姉のAだ。
奇襲を仕掛けるため一気に近づき、Aに切りかかった。
しかしそれは掠ることもなく華麗で身軽な動きで避けられた。二人は唖然とする。狙撃手の動きじゃない…と思っていた矢先、バックワームを解除した彼女の右手に現れたのは攻撃手トリガーの【弧月】だった。まずいと思った時には時すでに遅し、海老名の首が宙を舞う。そして逃げようと彼女に背を向けた茂手木に銃口が向けられる。
「戦闘中に相手に背を向けちゃだめだよ…【バイパー】」
彼女の放った弾丸が半数以上茂手木に命中する。そして、二人同時に緊急脱出をしていく。
「やっぱり間違えたね。遅めに走って正解だった」
《すみませんね、足が遅くて》
先程Aだと思って攻撃したのは水世だった。この二人、双子であるという特性を利用して逆奇襲を仕掛けたのだった。ちなみにAは先の大規模侵攻で髪を切られたため現在短髪で有るゆえに後ろ姿では本当に二人の見分けが難しいのだ。
「で、そっちは？」
水世がそう聞くと一筋の閃光が空を駆けて行った。
「仕事早」
『足は遅いけど仕事は早いですよ』
〈めちゃくちゃ根に持つじゃん〉
「悪かったって」
戦闘中にも関わらず呑気にチームメイトと会話をしているあたり、余裕があるようだ。
この後どうするか水世が戦況を見て考えていると、今度は前方で足音がする。視線を向ければそこには松代隊の二人が武器を構えて立っていた。
「高槻妹発見！」
「来てくれるの助かる、私索敵苦手なの」
余裕そうに武器を構え自分たちの方を向いた水世に、松代達は苦い顔をする。
「一点取る」
「へえ」
松代の勝利宣言に水世は口角を上げる。
「舐めてくれるじゃんね」
その眼には数多の戦闘を経験してきた、強者の貫禄が確かに宿っていた。
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紫苑(プロフ) - お疲れ様でした！めっちゃ面白かったです!!これからも頑張ってください<(_ _)> (2022年4月20日 17時) (
レス) @page46 id: 3be26313f4 (このIDを非表示/違反報告)
瑞希(プロフ) - 完結おめでとうございます！お疲れ様でした！！うまく言葉に出来ないのだけれども凄かったです！ (2022年4月20日 16時) (レス) @page46 id: ffd23d4fdd (このIDを非表示/違反報告)
あるみく(プロフ) - 完結おめでとうございます！最初の頃からワクワクしたり、時には泣いたり、綺世さんの語彙力の多さや文の作り方物語の作り方…etcなどに感涙してきました。少し期間が空いてもいくらでも待ちます！勉強頑張ってくださいね！ (2022年4月19日 21時) (レス) id: 1448334fe6 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - 焙じ茶さん» コメントありがとうございます！焙じ茶様の気持ち、しかと受け取りました。私も中々の限界オタクの時がありますから、こうなってしまうお気持ち、お察し致します笑焙じ茶様も体調にお気を付けてお過ごしください。今後ともご愛読よろしくお願いいたします！ (2022年4月5日 0時) (レス) id: d271d60620 (このIDを非表示/違反報告)
焙じ茶 - お体に気をつけて更新頑張ってくださいね！！応援してます！連コメすみません！ (2022年4月4日 20時) (レス) id: 0167f82c96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2022年1月19日 0時
