頭痛が痛い。 ページ6
− 百目鬼 −
____
「A」
誰だよ
「起きて、A」
だから、誰だよ
この家は、私以外の奴は居ないはず
私が目を開けると、そこは見知らぬ場所
満月の登った、海岸
そして目の前に立つ
________謎の女性
『さっきから呼んでるの、君?』
「そう、私よ」
『誰なの?』
「........覚えていませんか」
『寧ろ初対面ではないでしょうか』
目の前の女性は、目を閉じた
そして、私を射抜くような眼差しで見る
「私の名は____よ」
『........ごめん、聞こえない』
「____よ」
名前の部分だけ、聞こえない
どうなってるの
すると、私の視界がぐにゃりと歪む
「貴女を待っているわ........ずっと」
何を、言っているの?
____
目が覚める
今度は見慣れた天井
時計の針は9時40分を指していた
『やべ、遅刻』
私は重たい体を起こし、支度を始めた
❁
学校へ向かう途中に公園がある
そこで、とんでもないものを見てしまった
私が襲われた奴みたいな仮面を着けた化け物と
それに対峙している、黒い着物を着た
オレンジ色の髪の男
『黒崎?何やってんだあいつ』
黒崎らしき人は化け物を
自身の背丈ほどある大きな刀で倒し
「死神のシゴトを手伝う」と昨日の少女に言った
........ん?昨日の少女?
なんでいんの
でも確か、あの不審者が“死神”とか言ってたような
まぁ、なんでもいいや
私は気付かれない内に退散しようと歩き出す
が、
「こんにちはぁ!」
『うわっ、吃驚した.....』
昨日会った不審者が目の前にいた
またお伺いしますって早過ぎない?
「何か思い出しました?Aサン」
『思い出すって何をですか?それより貴方誰ですか』
浦原「あー、これは失礼しました!アタシは浦原喜助って言います!」
____浦原 喜助____
その名を聞いた途端
激しい頭痛がきた
私は思わず頭を抑える
『いった.....』
浦原「大丈夫でスか?」
『大丈夫です気にしないで下さい』
何だろう、この感覚は
頭が何かを、引っ張り出そうとしてる
そんな感じ
何故、名前を聞いただけで........
もしかして
私は、この人を知っているって事?
『学校あるんで、行きます』
浦原「送りましょうか?」
『結構です』
私は早足でその場を去った
私は知らない
私が去った後
浦原さんが笑っていた事を
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彩 - すごく面白かったです!更新待ってます! (2019年5月30日 20時) (レス) id: 87e7c65eb8 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 面白かったです 焦らず更新して下さい 待ってます (2019年4月6日 22時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
絢兎(プロフ) - 続き楽しみにしています (2019年2月26日 14時) (レス) id: 48a49b3a4b (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ(^^) (2019年2月17日 7時) (レス) id: 26036033a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺世 | 作成日時:2019年2月16日 15時