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速さには限界がある ページ23

− 百目鬼 −


倒れて行く水鳥は

心做しか、安らかな表情をしていた気がした

雨の二番を使ったのは、はなから殺すつもりは無かったからだ

それだけで私の真意を見抜いてしまう彼女は

相当、優秀だと言えるだろう


『........お見事』


私は羽織っていた自分の隊長羽織を脱ぎ

水鳥にかけた

このまま放置したら、風邪ひくからね

私は水鳥に背を向け、歩き出す


「おい」


聞き覚えのある、声がした

私は、少し不安になりながら振り返る

濃い紫色の髪

褐色の肌

黄色の瞳

そして、その人物は隊長羽織を羽織っていなかった

私は胸をなで下ろした


『夜一さん......』


四楓院「お主、記憶が戻ったのじゃな」


『その様子だと、浦原さんとご一緒でしたか』


四楓院「あぁ」


そして、夜一さんは私の近くへヅカヅカとやって来て

私の横腹に蹴りを入れる


『うぐっ!』


四楓院「全く!世話のかかる奴じゃ!儂は貴様の覚悟に乗ったというのに、その本人が記憶が無いと聞いた時は一発殴りに行こうと思うたわ!!」


い、痛すぎる........

健在かよ........これ肋折れてんじゃない?

そして、夜一さんは溜息をついた


四楓院「今回はこれくらいにしといてやるが、次は容赦はせんからな」


『はい.....すみません』


呆れた様子の夜一さん

でも次の瞬間、少し気を使っているような表情になった


四楓院「こやつ......殺したのか?」


そう言って夜一さんが見たのは水鳥

私は首を振った


『殺してませんよ』


四楓院「そうか」


私がそう言うと、夜一さんは安心したように笑った

そして、表情を引き締めた


四楓院「A、ちょいと手伝ってくれんか」


『......何をでしょうか』


ドッ


私がそう問うと、強い霊圧を感じた

それは、懺罪宮から発せられていた

この霊圧は........


『朽木少年か』


四楓院「あぁ、それと一護もおる」


『黒崎が.......?』


驚きだった

まさか、朽木少年と対峙しているのが黒崎だとは全く思わなかったから


四楓院「今の実力では一護は白哉坊には勝てん。
奴を連れ戻す為に、協力してくれと言うことじゃ」


『分かりました』


四楓院「そうと決まったら急ぐぞ」


『はい』


私は夜一さんを追いかけ、懺罪宮へ向かう

って言うか........


『夜一さん、速すぎでしょ』


追っては見たが、流石に追いつけはしないようで

少し遅れての参戦になりそうだ



間に合うか心配なのは、ここだけの話にして欲しい

腐っても、瞬神→←貴女を信じていて



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- すごく面白かったです!更新待ってます! (2019年5月30日 20時) (レス) id: 87e7c65eb8 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 面白かったです 焦らず更新して下さい 待ってます (2019年4月6日 22時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
絢兎(プロフ) - 続き楽しみにしています (2019年2月26日 14時) (レス) id: 48a49b3a4b (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ(^^) (2019年2月17日 7時) (レス) id: 26036033a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺世 | 作成日時:2019年2月16日 15時

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