海色、鮮明に【BLEACH】 (ページ22)

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貴女を信じていてページ22

－結城－

結城「っ！！」

急激に上がった百目鬼隊長の霊圧

私は直感的に危機を感じ

自分の前に紙で壁を作った

『雨、七番【桜雨】』

百目鬼隊長の攻撃で

私の紙の壁は呆気なく散った

『桜雨は、桜の花にかかる雨のことを言うんだ』

さっきの百目鬼隊長の攻撃で飛び散った雨水によって

チラチラと舞って落ちていく桜の花の形をした桜色の紙たち

それを見て百目鬼隊長は笑う

『まさに、こう言うことだよね』

そう言って再び刀を構えた百目鬼隊長

私はその瞬間飛び出した

次は........殺られてしまう

結城「夏の舞、起【初夏(ういか)】！」

私は攻撃を春から夏に切り替え

攻撃を繰り出すが

百目鬼隊長は軽々とその攻撃を交わした

結城「夏の舞、承【七星(しちせい)】！」

＿＿＿＿ここで、決めなきゃ＿＿＿＿

この攻撃に、百目鬼隊長はバランスを崩した

結城「夏の舞、転【蛍の煌めき】！」

＿＿＿＿私は＿＿＿＿

そして、百目鬼隊長を捕らえる

私は、斬魄刀をグッと握った

結城「夏の舞、結【夏恋翠(かれんすい)】！！」

私の斬魄刀から放たれた翡翠色の紙が

百目鬼隊長を一斉に襲った

この距離で夏恋翠を受けたら

流石の百目鬼隊長も立てはしないはずだ

結城「はぁ、はぁ........」

息を乱して地面に着地し

構えを解いた、その時だった

『構え、解いたね』

結城「！！！？」

驚きも顔を上げると

そこには何事も無かったかのように立っている百目鬼隊長がいた

結城「嘘........そんなわけ........」

『本当、あんたは甘い』

結城「っ！！」

よく見れば、百目鬼隊長の足元には水溜まりがあった

【水鏡】だ........

夏恋翠の時、反対側の世界に居たから........

『私を倒すことが自分の役目って言ってるから、どんなものかと思ったけど』

そう言って、刀の鋒を私に向けた

『幻滅したよ、“水鳥”』

その言葉を言い終わると

百目鬼隊長の髪と服がはためきだした

＿＿＿＿終わり、か

『＿、二番【＿＿＿＿】』

結城「！？」

私は、ゆっくりと地面へ倒れて行った

倒れながらも

＿＿＿＿私の目は、百目鬼隊長を捉えて離さなかった

貴女は、やっぱり変わってませんね

それなら、そうと言ってください

私、貴女に何処までも着いて行くつもりだったのですから

＿＿＿＿『雨、二番【小夜時雨】』＿＿＿＿

貴女を信じていて........＿＿＿＿良かった