貴女の副官に ページ20
− 結城 −
旅禍が侵入して数時間
事態は大きくなり続けている
その最中、私の持ち場も近くで崩壊音が聞こえた
結城「何......?」
私は音のする方へ向かって行く
すると近付くにつれ誰が戦っているのかが、分かってきた
1人は市丸隊長
そして、もう一人は____
タンッ
壁の角からフードを被った人が飛び出してきた
その瞬間、私の視界はスローモーションだった
そして、フードを被った人は私を見るなり
________その、真っ赤な瞳を見開いていた
結城「彩れ____【四季紙】!!」
そう唱えると
私の斬魄刀が色とりどり紙へと変化し
その人物に襲いかかった
その人物が紙の群衆に呑まれた後
その人物が出てきた角から市丸隊長が出てきた
市丸「やっぱ結城はんやったか、流石やね」
結城「市丸隊長」
私は宙に待っている紙たちを刀身に戻しながら
濡れて地面に落ちている紙たちを見た
結城「ここを、私に任せて貰えませんか」
そして、その中心に立つ人物のフードが
風ではらりととれる
揺れる深く、綺麗な青い髪
左頬を伝う赤が映える白い肌
右目の下にある涙ボクロ
そして私を見つめる、真っ赤な瞳
市丸「........できるん?」
その市丸隊長の言葉に、少しだけ揺れる
私に、この人を斬る事ができるのか
はっきり言って自信はない
それでも____
結城「........はい」
これは、私の役目だから
市丸「........そんなら任せる。総隊長はんには僕が報告しに行ってくるわ」
結城「承知しました」
そう言って市丸隊長はその場から居なくなった
そして、私は目の前の人物に刀の鋒を向けた
結城「こんな所で何をしているのですか
____百目鬼隊長」
久しく呼んでいなかったその名は
何だか、今の彼女には不釣り合いで。
『久しぶりだね........“結城”』
苗字呼び
もう私は、貴女にとって、どうでもいい存在なんですね
私はもう
____貴女の隣には立たせてもらえないのですね
『あんた一人で、私に勝とうとしてるわけ?』
結城「そのつもりです」
『自信、あるみたいだね』
結城「これは、自信ではありません」
私がそう言うと、百目鬼隊長は少し首を捻った
やっぱり、変わってしまった
結城「私の、役目です」
隊長____
私は、今までずっと信じていたんです
____必ず、また貴女の副官になれるって
337人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彩 - すごく面白かったです!更新待ってます! (2019年5月30日 20時) (レス) id: 87e7c65eb8 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 面白かったです 焦らず更新して下さい 待ってます (2019年4月6日 22時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
絢兎(プロフ) - 続き楽しみにしています (2019年2月26日 14時) (レス) id: 48a49b3a4b (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ(^^) (2019年2月17日 7時) (レス) id: 26036033a5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:綺世 | 作成日時:2019年2月16日 15時