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綺麗な瞳 ページ18

− 百目鬼 −


『さて、どこに出ることやら』


私は今、断界を走っている

久々に通る断界は、相変わらず不気味で

やっぱり苦手なところだ

いつの間にか掛けられていたローブを羽織り直し

考える

出処が悪ければ即捕縛

それだけは避けたい

最悪の事態だけを回避することを願い

出口へ飛び込んだ







ドーンッ








待て待て待て待て待て

とんだ修羅場じゃないか

死神同士が戦ってんだけど

え、今内戦中なの?

私は急いで降り立った建物の陰に隠れる

そして、その闘いと周りの状況を確認する


『........!?惣右介......?』


塔の壁に張り付けにされている惣右介が目に入った


〈......違う、よく見て〉


海彩月霞の言う通り、よく見てみると

それは惣右介ではなく、知らない死神だった

そして、下で熱戦を繰り広げている人物達を見る

五番隊の副官章を付けた少女と

三番隊の副官章を付けた少年

周りには七、九、十番隊の副官章をつけた男女

そして、【三】の文字の隊長羽織を着ている男


『ギンじゃん』


そして、副官章を付けている男女五名のうち

四名には見覚えがあった


『........看守してた子達か。へぇ、出世したね』


〈知り合い?〉


『投獄されてた時、看守をしてくれた子達だよ。顔見知りくらい』


〈そう〉


そうこうしている間に

戦闘中の二人は斬魄刀を始解して

お互いに斬りかかったところで

さらにもう一人、やって来た


日番谷「動くなよ、どっちも。」


........まじかい。

あの子隊長になってんじゃん

しかも十番隊だし

絶対記録更新じゃん

まあでも、なんか様になってるからいいか


日番谷「捕らえろ、二人ともだ」


こうして、修羅場は収拾をつけたわけだけど

残った二人の空気を見て、驚く

日番谷くんは完全にギンを疑ってる

さぞ動きにくいだろうな

そして、日番谷くんはギンをめちゃくちゃ睨んで去って行った



市丸「____そこに居るんは分かってる、出て来ぃや」



バレてた

でもそんな気はしてた

私は観念し、物陰から出ていく



『流石』


市丸「アンタ、何者んですの」



ギンは珍しく真剣な顔で私を見る

私は、少しだけ笑ってしまった


『見ない間に、本当に成長したみたいだね

______________ギン』


そう言って、ローブのフードをとる

それを見て、ギンは驚いて息を飲んだ


見開かれた青い瞳は





昔と変わらず







綺麗なままで、安心した

欺くならば。→←必ず、戻ると



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- すごく面白かったです!更新待ってます! (2019年5月30日 20時) (レス) id: 87e7c65eb8 (このIDを非表示/違反報告)
玲奈 - 面白かったです 焦らず更新して下さい 待ってます (2019年4月6日 22時) (レス) id: 8fad14733d (このIDを非表示/違反報告)
絢兎(プロフ) - 続き楽しみにしています (2019年2月26日 14時) (レス) id: 48a49b3a4b (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ(^^) (2019年2月17日 7時) (レス) id: 26036033a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺世 | 作成日時:2019年2月16日 15時

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