《看守日誌》心の瞳 ページ38
− 斑目 −
斑目「何やってんだお前」
『見れば分かるでしょう。瞑想だよ』
俺は死神になってから看守ってのは初めてやるが
変わった奴だな
恋次が言ってたのは、こいつの事か?
牢獄で筋トレしてたとか言う奴
俺は瞑想の邪魔をしちゃなんねぇと思って
看守用の椅子に腰をかけた
そして、そいつの瞑想を監視する
........姿勢がいい
体幹がしっかりしてる証拠だ
こいつが刀握ってる姿は見たことはねーが
少なからず、弱くは無いことは分かった
『君は結構、男女の偏見を持っているね』
急に話し掛けてきたそいつ
そーいや名前、なんて言うんだ?
『百目鬼A』
斑目「さっきから俺の思ってることがなんで分かんだよ」
『さぁ』
そう言って、百目鬼は目を開いた
そして、その赤く光る目と目があった時
目の前のそいつが、憧れの上司と同じ
白い羽織を来て戦う姿が見えた
____この人、隊長........だったのか?
『今、見えたでしょう』
その言葉で、現実に戻された
目の前の奴は、整った顔を少しだけ緩めていた
そして、自分の胸のあたりを指でつついた
『それが、心の瞳と言うものだよ。多分ね』
斑目「多分って........」
『私には、君の心の瞳と同じものは見れない。何が見えたのかは知らないからね』
「でも」と続けた
そして、俺はこの人の言葉にビビることになる
『君が見たのは、私が隊長羽織を着ている姿だったかな?』
斑目「なっ!?」
そう言って百目鬼は笑った
『私は“元”十番隊隊長。今の一番隊四席、結城水鳥は私の元部下だよ』
斑目「結城さんの!?」
『あれ、水鳥と知り合い?』
斑目「色々世話になって........」
結城さんには十一番隊の仕事をよく手伝ってもらってる
あの人は気が利くし、聞き上手だからよ
隊長と副隊長の愚痴を良く聞いて貰ってる
斑目「じゃあ結城さんがいつも言ってた人って.....」
『大方、私の事だと思うよ』
そう言って笑った百目鬼........さん
もう、呼び捨てじゃ呼べねーよ
『しかし水鳥がね........面倒見がいいのは元からか』
斑目「まあ、そうっすね」
俺が急に敬語を使い始めたことに突っ込まなかった
結城さんと似て........いや、結城さんがこの人によく似たんだ
『君、名前は』
斑目「斑目一角です」
良くわかんねーけど
名前を聞かれた事に安心した
____水無月八日 看守:斑目一角
異常なし。____
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雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?narutoのキャラ×るろうに剣心の雪代巴の恋愛短編集を作って貰いますかな?巴は木葉隠れの忍びを設定で。 (2019年1月25日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - みーさん» ありがとうございます!これからも、よろしくお願いします! (2019年1月18日 23時) (レス) id: fd5968f422 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ(^^) (2019年1月16日 7時) (レス) id: 24c83282b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:綺世 | 作成日時:2018年12月26日 23時