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《看守日誌》何故、ここで? ページ36

− 阿散井 −

今日の俺の仕事は看守

藍染隊長からはあまり緊張しなくても大丈夫な奴だとは聞いてるが

正直、五十年も牢に入りっぱなしの奴ってのは

極悪な奴のイメージがある


阿散井「おーう、今日の看守の阿散井だ……って何やってんだよ!!!」


俺が牢獄に入ると

青い髪をした女が鉄格子の向こうで片手で逆立ちしてやがった

そして、そいつは俺に気づくと

そのままバク転をして着地した


『よろしく、阿散井くん』


俺は思った

あ、こいつ、大丈夫だわ















囚人の名は百目鬼Aさんと言うらしい

なんでも、藍染隊長と同期で

一応、元十番隊隊長だったそうだ

しかも、五十年前だろ?

すげぇ人だったんだ……この人

でも、なぁ……


阿散井「……」


『何か言いたいことでも?』


阿散井「山積みですよ」


俺はずっとこの人を監視している訳だが

一言も話さずに筋トレしてる

しかもほっそい割にめちゃくちゃ筋力あって

体幹も人間離れしてる

たしかに、こんな人が敵なら脅威だ


阿散井「なんで、筋トレしてるんスか?」


『いつでも脱走できるように』


阿散井「え!!!?」


『冗談。本気にしないでよ』


そう言って笑うAさん

そして、再び筋トレを始める

読めない、読めなすぎる

恐ろしいほど分からない!!!


阿散井「あの……風呂とか入ってるんスか?」


『入ってるよ、毎日ここの管理者の女性と一緒に』


阿散井「そうっすか」


汗かいてるから、入れなかったら可哀想だと思ったが、そんなことないか


『随分気が利くんだね、ありがとう』


阿散井「なんです分かったんスか!?」


『顔に書いてあったよ』


なんでこの人分かるんだよ!?

怖ぇよ、マジで

なんつーか、本当に

ちょっと藍染隊長に似てる気がする


阿散井「一つ、聞いてもいいっすか?」


『答えられることなら』


阿散井「何故、五十年もここにいるんすか?」


俺は、思い切って聞いてみた

理由は単純、気になったからだ

本当に悪い奴だったら

こんなに精神状態は安定してるはずが無ぇ


『護る為』


阿散井「?何をすか?」


俺がそう聞くと

Aさんは目線を逸らし


『それは、言えないな』


と、言った


ここで、交代の奴がやってきた



何故だか分からねぇが


あの人が投獄されていることに違和感を持った。




____霜月十一日 看守:阿散井恋次


特に異常なし。不審な動きも見られなかった。

……筋トレをしていた。____

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雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?narutoのキャラ×るろうに剣心の雪代巴の恋愛短編集を作って貰いますかな?巴は木葉隠れの忍びを設定で。 (2019年1月25日 17時) (レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - みーさん» ありがとうございます!これからも、よろしくお願いします! (2019年1月18日 23時) (レス) id: fd5968f422 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ(^^) (2019年1月16日 7時) (レス) id: 24c83282b9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:綺世 | 作成日時:2018年12月26日 23時

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