《看守日誌》怖いもの ページ31
− 市丸 −
ボクは今日、師匠の看守を任された
平子隊長が居なくなってすぐに
藍染副隊長は藍染隊長になりはった
ボクも藍染隊長のご指名で、副隊長に昇格した
＿＿＿＿全て、師匠の予測どうりや
市丸「久々やね、百目鬼隊長」
『……いつも通り話しても大丈夫。誰も居ない』
師匠の牢獄は個室になっていて
鉄格子と扉の二重牢となっておる
師匠は脱獄なんて絶対せえへんのになぁ
市丸「虚化の方は大丈夫なん？」
『今のところ、力が衰えても出てきてないから大丈夫だと思うよ』
市丸「藍染隊長、その内来るでここ」
『……その時はギンもどうせ一緒でしょ』
市丸「せやね」
横になったままの師匠との会話は
以前と何ら変化のないものだった
こんな状況……あの虚化の時もそうやけど
師匠はいつだって冷静なんや
感情的なった所なんか、此方一回も見たことあらへんし
声を荒らげる所なんか想像もつかへん
でもその静かな眼差しの中に強い
いつんなっても、追いつけへん気がするわ
市丸「師匠には、怖いものあるん？」
突然、思った事を聞いた
特に深い意味があるわけやない
ただただ単純に、気になってもた
『普通に、死ぬ事が怖い』
市丸「普通やん」
『凡人くらいが丁度いい』
市丸「偉大ゆえの悩みやん」
『アンタも似たようなもんだよ、天才児』
市丸「ボクもう児童いう歳ちゃうで？」
『私から見たらまだまだガキンチョだよ』
市丸「その内師匠より偉大になっとるかもなぁ？」
『それは師として、本望ですよ』
ポンポンポンポン会話が続く
テンポのいい会話や
だからやろね、師匠と長話してまうのは
市丸「師匠」
『何』
ボクは、師匠を青い目で見る
そして、師匠もその赤い目でボクを見る
市丸「心配せんで、ええからな」
『！』
珍しく驚いた顔をする師匠に
ボクは笑いかけた
市丸「ボク、失敗せぇへんから」
『なんか聞いたことあるなそのセリフ』
ここで交代の時間や
「市丸副隊長、交代です」
市丸「ほい。ほな百目鬼はん、大人しくしてはるようになぁ」
ボクの言葉に、師匠は何もせえへんかった
ホンマに、やる事分かってはるなぁ
まだまだ師匠には……敵わへんわ
＿＿＿＿葉月十五日 看守：市丸ギン
体調、精神状態異常なし。しかし、魂魄消失案件･浦原喜助について話す姿勢は皆無。
今後も、話す確率は極めて低い。＿＿＿＿
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雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?narutoのキャラ×るろうに剣心の雪代巴の恋愛短編集を作って貰いますかな?巴は木葉隠れの忍びを設定で。 (2019年1月25日 17時) (
レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - みーさん» ありがとうございます！これからも、よろしくお願いします！ (2019年1月18日 23時) (レス) id: fd5968f422 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ(^^) (2019年1月16日 7時) (レス) id: 24c83282b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2018年12月26日 23時
