犯人と協力者 ページ27
− 結城 −
朝、いつもより早くに目が覚めた
隊長、もう起きてるかな
そう思いながら支度を済ませ、隊首室へ向かった
しかし、そこに、彼女の姿は無かった
結城「あ……そっか……」
隊長、今居ないんだった
今日帰ってくる予定らしいし、疲れてると思うから
何かお菓子でも用意しておこうかな
と、思い歩きだそうとすると
机の上に何かが置いてあることに気付く
結城「え……？」
置いてあったのは
＿＿＿＿【十】と描かれた隊長羽織だった
私は急いでそれを手に取る
広げて裏地を見ると、唐紅色の裏地
結城「これ……隊長のだ」
そして、鮮やかな赤色の中に
赤黒い染みがある
怪我を……している？
そんな体で、どこに……
そして、もう1つ
机に置かれていたのは、一切れの紙だった
そこには、綺麗な達筆の字でこう書かれていた
＿＿＿＿水鳥へ
今までありがとう、さようなら＿＿＿＿
私の感じた、嫌な予感は
的中してしまったのだ
ガラガラガラ
玄関の扉が開く音がした
こんな時間に、誰だろう
私が玄関に行くと
そこに居たのは卯ノ花隊長と山田副隊長だった
結城「おはようございます卯ノ花隊長」
卯ノ花「おはようございます結城副隊長」
その顔には、不安の色が見える
何か、あったのだろうか
結城「どうされました？」
卯ノ花「こちらに、百目鬼隊長は帰ってきましたか？」
私は悩んだ
隊長羽織があるという事は、帰ってきたのだろう
だけど、今は居ない
そして、あの置き手紙の言葉
間違いなく、何かに巻き込まれた
結城「……いえ」
卯ノ花「……嘘はいけません」
結城「っ！！」
卯ノ花隊長にあっさり見破られた私は
隊首室から隊長の隊長羽織と、置き手紙を持って再び玄関へ戻る
卯ノ花「っ！これは……」
結城「間違いなく、隊長の物です」
卯ノ花隊長は隊長羽織と手紙を確認する
そして、意を決した様に山田副隊長に指示を出す
卯ノ花「清之介、総隊長にご報告を」
山田「はっ」
卯ノ花隊長の指示に山田副隊長はその場から直ぐに居なくなった
結城「……隊長は……」
私がそう聞くと、卯ノ花隊長は眉尻を下げた
卯ノ花「今日の早朝、魂魄消失案件の犯人が分かりました」
結城「え！？」
卯ノ花「犯人は……浦原喜助」
私は驚きのあまり、声が出なかった
そんな……
卯ノ花「そして＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿百目鬼隊長に協力者の容疑が掛けられています」
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雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?narutoのキャラ×るろうに剣心の雪代巴の恋愛短編集を作って貰いますかな?巴は木葉隠れの忍びを設定で。 (2019年1月25日 17時) (
レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - みーさん» ありがとうございます！これからも、よろしくお願いします！ (2019年1月18日 23時) (レス) id: fd5968f422 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ(^^) (2019年1月16日 7時) (レス) id: 24c83282b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2018年12月26日 23時
