必ず ページ17
− 結城 −
『……』
結城「……」
おかしい
隊長がなんか変だ
今日朝から全く口を開かない
そして、顔付きも険しい
私は意を決して、隊長に話しかける
結城「隊長……『今さ』え？」
私が話し出すのを分かっていたかのように
隊長は私の言葉を遮った
……こんなこと、今までで初めてだ
『魂魄消失案件って事件があるの知ってるよね』
結城「はい、存じておりますが……」
隊長は口は開けど、顔を険しいまま
書類と向き合っている
『今朝、六車隊長を含む九番隊が調査に向かったんだよ』
六車隊長が出るほどの大事……
でも、六車隊長なら心配要らないと思うけど
隊長は、何を心配してるんだろ
結城「何か、心配事でも？」
『……いや、特には無いけど』
そう言うと隊長はいつもの隊長に戻る
何だったの、今まで
『……あー、間違えた』
隊長がミス？
そう言って隊長は湯のみに手を伸ばす
手に取るが……
ゴトッ
結城「え…？」
それを床に落としてしまった
湯呑は割れていないが、床にお茶が零れた
『はぁ……』
結城「片付けます！」
『いや、自分でやるよ』
手で制す隊長
そして、自ら手ぬぐいを持ち床を拭く
こんな隊長、初めて見た
明らかにおかしい、今日は休ませた方がいいかも
結城「隊長、今日はお休みになってください」
『だよね、そうさせてもらうよ』
隊長は少し苛立ちを隠すように笑うと
「任せたよ」と言って自室へ戻って行った
結城「隊長……」
私は思わず呟いた
✿
＿＿＿＿＿＿＿＿緊急招集！緊急招集！
各隊隊長は即時一番隊舎に集合願います！！
＿＿＿＿＿＿＿＿九番隊に異常事態！
まさか……
＿＿＿＿＿＿＿＿九番隊隊長、六車拳西及び副隊長、久南白の霊圧反応消失！それにより緊急の隊首会を開きます！！繰り返します……
隊長は……こうなる事を……
感じ取っていたってこと？
✿
隊首会から帰ってきた隊長は
隊舎へは入らなかった
結城「隊長？」
そして、真剣な眼差しで私を見た
＿＿＿＿『私が不在の間、十番隊を頼むよ』
隊長はそれだけ告げると、出て行ってしまった
結城「っ！！隊長！！」
急いで外へ飛び出す
何故だか分からない
隊長に、何か起こる気がした
しかし、そこに隊長の姿は無かった
結城「……隊長……」
どうか、ご無事で……
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿必ず戻ってきてください
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雪華 - お願いあるんだけど良いですかな?narutoのキャラ×るろうに剣心の雪代巴の恋愛短編集を作って貰いますかな?巴は木葉隠れの忍びを設定で。 (2019年1月25日 17時) (
レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
綺世(プロフ) - みーさん» ありがとうございます！これからも、よろしくお願いします！ (2019年1月18日 23時) (レス) id: fd5968f422 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ(^^) (2019年1月16日 7時) (レス) id: 24c83282b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綺世 | 作成日時：2018年12月26日 23時
