屋敷の中 ページ3
京の都は今日も多勢の人々で賑やかだ。
私は窓に寄りかかり遠くの都を眺めていた。
あー、
今日で閉じ込められてからどれくらいだっただろう？
私はもう一生このままなのかな…？
そう思うと涙がでてくる。
そういえば、昨日桜の木にいた妖
すごい綺麗な顔してたなー思わず見惚れてしまうぐらい…
それとここは結界がはってあってそう簡単に入れないのによく入れたな…
私はふと目を閉じて昨日の光景を思い浮かべる。
ここから連れ出してやろうかっか…
突然の事だったから思わず逃げちゃったけど…あの時私はどうしたかったんだろう？
いや、もうそんなのわかってる。
桜｢誰か…私を連れ出して…」
？｢姫様ー？、起きてらっしゃいますか？」
突然襖の外から声をかけられた。
やばい、鈴だ…はやく涙を拭かないと！
私は強引に袖で涙を拭き、声をかける。
桜｢鈴、おはよう！もう起きてるわ」
鈴｢姫様、おはようございます！朝餉を持ってまいりました」
桜｢そう、いつもありがとう！」
鈴｢いえいえ！それより姫様…お元気ないようにみえますけど大丈夫ですか？」
桜｢そう？私は元気よ！今日も元気すぎて窓から落ちそうになったぐらい」
鈴｢ええ！？姫様、身を乗り出さないようにあれほど言いましたよね！？」
桜｢あはは、ついつい…ごめんなさい笑」
鈴｢もう！気おつけてくださいね？」
桜｢はーい！」
鈴｢まったく…返事だけはいいのですから…」
桜｢あははは、それより探してる書物があるんだけど…」
鈴｢書物ですか？それなら昔旦那様の書斎だったところに沢山あると思いますけど…」
桜｢あー、あそこか！ありがとう。じゃあちょっといってくるね」
私は何の書物を探してるか聞かれる前に書斎に向かった
だって言えば絶対止められるからね、
妖のことについてなんて…
続く
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作者名：フィオ | 作成日時：2018年6月10日 7時
