本能 2 ※裏 ページ5
くちゅ、と何かが溶けるような音がする。
ギシ、と寝台が軋む音と共に甲高い、彼女の嬌声が部屋に響いた。
『ッん、ぁ…、あっ…しぶさわさ、んっ!』
「は、ッ…A、A…っ」
互いの吐息が混じりあい、私は本能のままに彼女の名前を呼んだ。
只でさえ昂ぶっていた感情は収まらず、体の奥深くにその感情を押しつけるように腰を動かした。
『ぁ、んぅ…だめ、も、むり…ッあ!』
「はぁッ、はぁ…………まだ、足りない」
もう何度、互いに絶頂を迎えただろうか?
彼女の脚の膝裏を掴んで肩に掛けると足先がビクビクと痙攣している。
「ッ好きだ…ん、…」
『あ、ッぁ、わたしも、すき、っん』
息絶え絶えになりながらも私の零した言葉に反応して
小さな両手で 私の頬を包んでくる。
「……A…」
グッ、と無理矢理身体ごと寝台に押さえつければ彼女は体を弓なりに反らせ、何度目かの絶頂を迎えていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
チュンチュン
『ん…』
朝、鳥の鳴く声に眼を覚ます。
昨日の情事が嘘のように寝室は静まり返っている。
隣で眠る彼の寝息が少し聞こえるくらいだ。
『……ん、ん゛ッ』
喉が少し掠れている。声を出しすぎたのだろう。
あれだけすれば、無理もないけど。
『昨日の澁澤さん、なんか変だったな…』
なんというかいつもより……激しくて、荒々しかった。
強引、という感じで。
あ、思い返すと凄い恥ずかしい。
しかもあの時の澁澤さんの顔は普段の余裕そうな顔とは違って余裕のなさそうな、獣のような目つきをしてた。
『……』
とにかく、彼が起きたら色々聞くことにしよう。
そう思いながらまた彼の隣に寝転がった。
〜〜〜オマケ〜〜〜
『異能掛けられたなら砦に戻るんじゃなくて太宰さん呼びましょうよ』
「太宰君にこんな醜態晒せるものか」
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天然石 - 更新してしてほしい (2021年8月19日 0時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
曇天に笑う - 続き書いて (2019年4月23日 21時) (レス) id: 96967fede0 (このIDを非表示/違反報告)
あやめ(チョコましゅまろ)(プロフ) - しぶしゃわしゃん、、、、かっこいい、、、、、 (2019年3月3日 0時) (レス) id: 4a20dfbb53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Cowra | 作成日時:2019年3月1日 2時