どうも"ナガノディビジョン"です＿part2

六十九話…？ ページ23

『すみません、そういうのは…個人情報なので』

「そ、そうですよね…すみません」



この諦めの良さはあの人とはだいぶ違うけどな




『…なんで凍籠咲のこと好きなんですか？』

白「それ俺も気になるわ〜」

『！？』


唐突に肩に重みを感じたかと思うと
何故かカフェエリアに白膠木さんが現れた


いやいやいや出てこないでくださいって
あれほど言っておいたのに…！！


「え、あの有名芸能人の白膠木さん！？」

白「な〜、何であの水色頭好きなん？」



聞かなければよかった…



「大分前にスケートリンクで助けてもらった事があるんです。その時の姿がカッコよくて…」

まぁ凍籠咲、見捨てれないところあるからな…


「そ、それにスケートに夢中になってるところが
可愛いといいますか…！！」


『ストップストップ、何となく分かりました
白膠木さんは静かにしててください
追い出しますよ？』


白「な、なんか冷たくない？」



若干の素が出たもののスルーをして
店の方でミーティングを再開した


なんとか終わり、今日は帰ってもらう事に
…だけど結構暗いし女性をこんな時間帯に
帰らせるわけには行かない


少しため息をついてから電話をかけた


『もしもし、凍籠咲？練習終わった？』

凍「あ？もう少しで終わるけど何の用だ？」

『斎藤さん送ってあげて』

凍「…は？嫌なんだが？」



説得をするものの嫌の一点張り
…こうなれば


『僕が一つだけお願い聞くってのはどうだ？』

凍「言ったな？
聞くだけとかだったらまじ殺すからな」



昔からこれを言うとあっさりと聞いてくれる
最初っからやるにはなかなかの事だけど
できれば自分も控えたかったけれど…


約束をして電話を切った後、
凍籠咲が迎えにくるまでここにいるように言うと
凄く嬉しそうな顔をした



本当に好きなんだなぁ…




白「山ちゃ〜ん…構ってやー」

『すみません、お待たせしました』


ぎゅむーっと正面から抱きしめられる
この人絶対抱きつき魔だって…



白「相変わらずちっこくてかわええわ〜」

『ち…チビじゃないです。』


なんで男だと思っている相手にこんなに可愛いと
言えるのだろうか…





…






まさかそういう…？






白「なんか変なこと想像しぃひんかった？」

『いえ、何も…』




そう言って誤魔化すしかなかった
あの有名人、まさかのアレ




…いい加減に僕、女だって言ったほうがいいのかな？

七十話…？→←六十八話…？

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す