どうも"ナガノディビジョン"です＿part2

七十話…？ ページ24

斎藤さんは無事に帰すことができ
リビングに戻り、白膠木さんとハーブティーを飲みながら話す事になった



『…あの、白膠木さん。僕のこと好きなんですか』


直球に聞くとブフッと吹いて咳き込んできた
慌ててハンカチを渡すと「めっちゃ直球やん…」と呟いた


白「なんやろ、なんて言ったらええのか知らんけど
可愛いって思うんやわ。」


『じゃあ…男が好きと？』

白「待て待てそんな性癖あらへんから」


違ったらしい…
じゃあなんで抱きついてきたりするんだろうか
よく分からないな…

白「山ちゃん、最近ラップの方はどうよ」

『あー、へぼです』

白「でも頑張ったんやろ？」


最近練習してないからできるか分からないなぁ…
今度教えてもらおう

同じソファに腰をかけていたのだが急に肩を組まれて
引き寄せられた。

ポスッと白膠木さんの胸辺りに顔を埋める形になる



…どういう状況だ？



白「テレビつけてもええ？」

『構いませんけど…』


ピッと音と同時にテレビをつけて
番組を変えていくと白膠木さんが映った番組があった


…有名人だ


白「以降これで行こう」

『…？』


言葉に違和感を感じてとりあえず腕を解いて
考えてようやく気付いた


『ダジャレですか』

白「よう気付いたなぁ！前は気づかんかったし」




そりゃー急に言われても分からないでしょ
とは本人には言わないけれど


白「…ん？眠そうやな」

『眠いですよ』

白「一緒に添い寝したろか？」



笑いながら冗談まじりのその一言
もちろん丁寧にお断りしてお風呂を沸かしに…



…あれ、沸いてる

白「あ、風呂掃除しといたで〜」

『ありがとうございます。先入りますか？』

白「後でええよ」



お礼を改めて言い
着替えを持って風呂場へと向かった




…風呂上り、白膠木さんと交代してソファにいるのだがもう眠気が凄くて起きていられなさそうだ


置き手紙を書いて置きソファに掛け布団の予備を持ってきて潜り込んだ



何でこんなに眠いんだろう…









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




白「もう寝てしもうたわ」


…



白「あんま無用心に寝とると襲うで。
…でも、まぁお疲れさん」



優しく触れた手はゆっくりと離れて

誰もいないベッドへと足を運んでいく
…冷たな布団の温度で体の熱は覚まされていった




…





＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



久しぶりに昔の夢を見た


あの頃の自分は果たして周りから見たらどのように
見えていたのだろうか

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