勇気をください (ページ35)

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35.自由って難しいページ35

「あー今日の練習しんどかった」

「A今日も黄瀬くんと～？」

『いや今日男バス無いし、文化祭行ってんだって～』

「そっか！んじゃ一緒に帰ろー」

何とか入部してから１ヶ月ほど経ちだいぶ慣れてきた日

『帰るかえる～～』

部員と一緒に帰ろうと準備をし、下校し始めた時
私の隣に1台の車が止まった

「よぉ久しぶりだな A」

『……なに？なんか用??』

そこに居たのは昔遊んでいたうちのひとりだけど
正直1番警戒はしていた

「ちょっと付き合えよ」

『むり』

強気に出ても笑っているまずいと思った時には私の意識は遠く遠くなって行った……

.

.

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目が覚めた時には手は縛れ動けない状態……ではなくベットに寝かされた状態だ

『どういうこと？』

「いやいやそんな無理やりなんてするわけないだろ？なんだかんだ長い付き合いなんだから」

＂そんなに寂しいなら俺と遊ぶ？＂
私があそび始めたきっかけを作った男だ

「どれだけ遊んでも結局俺に依存してたAがまさかコロっとほかの男に行くわけないって思ってよ？なぁ？」

『もうやめたのそういうことはだからここから帰して』

「帰すわけねーだろ？ここに黄瀬くん呼ぶからな？」

何をするか分からない黄瀬が危ない……
笑いながら部屋から出ていくそいつを見てそう感じた

カサッ音を立てたのはポケットに入っていた1枚の紙だった───────