【あんスタ】伸ばしたその手 (ページ2)

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1.応援隊ページ2

『へぇ、新星グループが紅月倒したんだ』

仕事の影響でしばらく学院に顔を出せていなかった間のことを嵐に教えてもらう。

「そうなのよ。アタシもびっくりしたわ」

『それで？そんな偉業を成し遂げたはずの真緒は何であんなに暗いんだ？』

紅月を倒した新星グループ、Tricksterには真緒も所属していたはず。
そんな真緒は沈んだ顔をしている。そういえば、朝練でも真緒とスバルの様子がおかしかった気がする。

「エッちゃんがま～くん達をバラバラにした」

『おわっ！？』

突如声のかかった方を向くと、さっきまで気持ちよさそうな寝息をたてて寝ていたはずの凛月が起きていた。

『つーか、どういうこと？バラバラにした？』

「そのまんまの意味。Tricksterを解散させたんだって」

うわ…天祥院辛辣すぎ。ていうか帰ってきてたんだ。

「うちのKnightsにもね？Tricksterの1人が移籍したんだけど、泉ちゃんがその子にご執心でレッスン全然来てくれないのよね」

あぁ……瀬名か。真の話を飽きるほど話してくるかつてのクラスメイトを思い出す。
とりあえず真緒と話そ。

『真ー緒。元気出せー？』

「……」

『暗っ！まー色々あると思うけどさ、俺は真緒の選んだ道を応援するぞ？』

「…え？」

『真緒には素質がある。俺、真緒の歌も踊りも好きだし。どこでも輝けると思う。けどさ、やっぱ1番輝けるとこってあるよ。そこを上手く見極めるのが今のお前のすべきこと』

「A……」

『何かあったら相談してよ。昔馴染みだし、真緒のことよく知ってるつもりだし？俺はずっと真緒の応援隊だから』

「サンキュー、A」

『いーえ』