22話 ページ23
ひとまず仕事を終え、着替えてから外へ出るとミスタが
よっ、と声をかけてきた
｢ごめんね、わざわざ｣
大丈夫だって！というミスタに思わず笑がこぼれる
｢あのね、今日電話かかってきた人ね…｣
私が話し始めるとミスタは真面目な顔で聞いてくれた
私が先輩のことを好きなこと。
先輩がとても優しくて仕事熱心なこと、よく相談に乗ってもらったこと、笑顔がかっこいいこと、
先輩には好きな人がいたこと。
それで私がイタリアに来たことも、全部話した。
途中で泣きそうになったが堪えた。
｢それで、今日その人と付き合ったって、報告があって…｣
｢…そうか｣
｢でもね…私は先輩に妹みたいな存在だと思われてたみたいだし、それにもう彼女も居るから、今更どうにもならない事なの。 ｣
なのに私はいつまでも未練たらしく先輩のことばっかり。
先輩が居るから同じ会社に就職したし、アピールもした。
釣り合わないのも分かってた
それでも少し近付いて。
先輩が私に笑顔を向けてくれる度に頑張ろうって思えた。
けれど先輩の本当に好きな人は私じゃない。
少し先に生まれた好きな人が、少し先に恋をしてしまっただけの話。
それだけの事なのに私は何をしているんだろう
イタリアまできて泣いたりして、よく分からない
けど今ミスタが側にいてくれて気持ちが軽くなった気がする
｢…とりあえず、事情はこんな感じ。
ごめんね、迷惑かけちゃって。
ありがとう｣
｢俺は大丈夫だがよ、それでいいのか？｣
｢うん、いいの。
日本にいる友達も、時間が解決してくれるって言ってたし、しばらくここで暮らしてみるのも良いかもね。
なにより今私みんなと居れてすごく楽しいの
ほんとにありがとう｣
｢あぁ、とりあえず、家まで送るぜ｣
｢いいのいいの！すぐそこだから大丈夫！ありがとう｣
｢でも危ねぇよ｣
｢本当に大丈夫だから！ありがとう！｣
なかなか引き下がらないミスタに負けじと対抗したらようやく折れてくれたので、もう1度礼を言って家に帰った
その日は久しぶりにぐっすり眠れた気がした
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うらら(プロフ) - うわぁ！勘違いだったら恥ずいんですけど！主様のこの神作品は某ハニワの曲の内容のアレンジ的な感じじゃないですか！？好きですぅ！ (2022年7月2日 22時) (
レス) @page18 id: 3ea951a787 (このIDを非表示/違反報告)
名無し20468号(プロフ) - わあ！星が赤くなってますね！この作品大好きで続編も読んでます。更新、頑張ってください！！ (2018年11月29日 0時) (レス) id: 834020cec8 (このIDを非表示/違反報告)
真依(プロフ) - 花帆さん» ありがとうございます( ´ ω ` ) 頑張りますヽ(*' '*)ﾉ (2018年11月14日 11時) (レス) id: e9927a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - こんばんは、こちらこそ毎回面白くて、ブチャラティとの新密度が上がっていく様子にトキメキを頂いてます(o>ω<o) 最新話もドキドキしました！！次どうなるのか更に気になります/// これからも応援しておりますね(*´ω｀*) (2018年11月14日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
真依(プロフ) - 花帆さん» そこまで考えて読んでくれてたなんて感動です(´；ω；`) いつも花帆様のコメントに励まされてます！これからも頑張りますね！(´∀`) (2018年11月12日 8時) (レス) id: e9927a7ebf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真依 | 作成日時：2017年8月1日 0時
